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2024-04

「TAR/ター」 - 2023.12.17 Sun

ケイト・ブランシェットの、役への成りきりぶりは、すごかった!

楽団を指導するときに英語と他の言語を交えながら説明するときなんて、ああ、なるほど、こうやるのかと本当の指揮者に見えてきそうだったし、ピアノも弾けるの? 練習したの? とか、もういろいろと感服つかまつる次第だ。

芸術(ARTの文字の並びを入れ替えると主人公の名前TARになる。解説の小山薫堂氏の発言ではじめて気づいた)の第一人者は少なからず競争や地位の維持といった道程にあるはずで、そこで敵をつくることも、ままあるのではないだろうか。

23-12-17.jpg

リディア・ターの場合もついにはハラスメント疑惑にまみれるのだが、彼女が責任を負うべきことなのか否かが、いまひとつ、はっきりしない。男子学生への指導にしても同じ。ラストも、落ちぶれたと考えるのか、しぶとく復活したととるのか、分かれると思う。そこが上手いところだ。

自分の思った道を突き進むあまり、他人の気持ちを考えず、思いがけなく、こんな陥穽に落ちる危険もあるんだよ、芸術家というものはね、と示していると捉えてもよいのではないか。

(12月17日)

TAR
2022年 アメリカ作品
監督 トッド・フィールド
出演 ケイト・ブランシェット、ノエミ・メルラン、ニーナ・ホス、ソフィ・カウアー、ジュリアン・グローヴァー
 
好き度☆☆☆★(3.5点。満点は5点)


(c) 2022 FOCUS FEATURES LLC.

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● COMMENT ●

弊記事へのコメント有難うございました。

>彼女が責任を負うべきことなのか否か

これは人間観、人生観によるでしょうねえ。
作劇的に、亡くなった指揮者に関しては、彼女の人間性が解らないので、逆恨みの可能性もありますね。

>落ちぶれたと考えるのか、しぶとく復活したととるのか、分かれる

これも、人生観、芸術観によるでしょう。
僕は肯定的に捉えています。

映画としても良い出来と思いますが、ケイト・ブランシェットを見る映画でしょうね。

>オカピーさん

そうなんですよ、逆恨みのような可能性。人間関係は難しい。とくに社会的に突出している立場だと、いろんな人がかかわってきますからね。
私も最後は肯定的です。バーンスタインのビデオを見たシーンが入ったことで、彼女の意志がわかりますよね。

ボーさん☆こちらにも
ケイト・ブランシェット見事でしたね☆
これは芸術家あるあるでしょうし、また一般的に企業の社会的に上の立場の人の話でもあるあるな気がします。
最も良い作品を生み出したいばかりに、人の気持ちも考えずに突っ走った結果、昔の恋人を捨てた形になって足をすくわれるということなのでしょうね。
ラストは彼女が本当に音楽を愛した気持ちを想い出していると考えてます。

>ノルウェーまだ~むさん

ありがとうございます。
毛糸さんはすごいわー。ぬくぬくですもの。…って、ちがうでしょー! ふうふう、セルフツッコミは疲れる…。

ということで、人と関わる部分が多い仕事だと、いかに人間関係が大事かですよね。こちらがそう思ってなくても、うらまれるとか、大変ですよ、ほんと。
最後は新しい道を見つけていましたね。スパッとした終わり方は、よかったです。

もひとつ解釈が(汗)

TAR は ART でもあり、RAT でもあります...

監督本人がブランシェットが「TARRにした方が音感的に良いのでは?」
に対し、この3重性を語ったそう(汗)

>onscreenさん

おおお! RAT!
ちょっと考えてみれば、わかったことですね! もう、考えないから、めっ、自分。
ふつう名前なら、TARRでしょうね。

こんにちは。

こんにちは。
ダブって鑑賞している作品がこちらにあったので、ああ良かった。

>ラストも、落ちぶれたと考えるのか、しぶとく復活したととるのか、分かれると思う。

ここ、そう思います。私も色々考えちゃいました。彼女のこれまでを考えると「しぶとく復活」なのかな?そうなると、音楽後進国(と描かれているようにみえた)でまたしても強権発動しちゃいそうな気が…

>ここなつさん

おはようございます。
最近は、めんどくさそうな映画を避け気味なので…
「ター」は、ターまたま興味をもったので。(こうやって、すぐ、ふざけるし。)
ふたたび強権発動する可能性もないとはいえない…そういう、あいまいさが面白いところだろうと思いますよね。


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TAR/ター

リディア・ターは、世界最高峰のオーケストラの一つであるドイツのベルリン・フィル初の女性首席指揮者となって7年。 養女ペトラを共に育てる女性パートナーのシャロンに支えられながら、作曲家、若手の育成、自伝の出版と超多忙な日々を送っていた。 マーラーの交響曲第5番の演奏と録音へのプレッシャー、そして新曲の創作に苦しんでいた時、ターが指導した若手指揮者クリスタが自殺したという知らせが入る…。 サスペンス。

TAR ター・・・・・評価額1700円

破滅は、彼女に何をもたらしたのか? 異才 トッド・フィールド16年ぶりの新作は、天賦の才に恵まれたオーケストラ指揮者リディア・ターの転落を描く物語。 名門ベルリン・フィルハーモニー初の女性常任指揮者となったリディアは、就任以来の大仕事となるマーラーの交響曲第5番のライブ録音に向けて準備を進めている。 同棲婚の相手はフィルのコンサートマスターで、二人の間には子供もいて順風満帆な人生。 ところ...

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