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2023-06

「恋はデジャ・ブ」 - 2006.04.21 Fri

DVDジャケット
アメリカ脚本家組合が選んだ「脚本ベスト101」の第27位に入っていて、この映画を面白いという方も複数いたので、これは観てみようと思った。(脚本ベスト101の記事はこちら。)
その前に、ブログ友達の紅玉さんが、この映画の記事を書いていて、記憶にあった映画でもある。(その記事は下記トラックバックから、どうぞ。)

ダニー・ルービンが原案を書き、ルービンとハロルド・ライミスによる脚本。ライミスは監督もしている。(ちらりと、神経科医の役でも出演。)
ハロルド・ライミスと本作主演のビル・マーレイといえば、私は「ゴーストバスターズ」(1984年)を思い出す。「ゴーストバスターズ」では、ライミスは脚本を担当したうえに、ビル・マーレイやダン・エイクロイドと共演もしていた。

本作の原題は「グラウンドホッグ・デイ」。2月2日に行われる催しで、この映画で取り上げられたことで、ペンシルバニア州のパンクスタウニーの町のものが有名になった。
グラウンドホッグというリスの仲間が冬眠から目覚め、外に出て自分の影を見る。驚いて巣穴に戻ると、春はまだ先。戻らなければ、春は近い。そういう占いをする日らしい。
映画では「聖燭祭」と訳されていたが、それは聖母マリアが出産のけがれをはらい、清めを受けた日で、同じ2月2日、であるようだ。
「グラウンドホッグ・デイ」イコール「聖燭祭」ではないのではないかと思うが、よく分からないので、まあいいや。

で、お話のほうは、テレビレポーターのビル・マーレイと、ディレクターのアンディ・マクダウェル、それにカメラマンが「グラウンドホッグ・デイ」の取材に行く。ところが吹雪のために帰れなくなり、泊まるはめに。
翌朝マーレイが起きてみると、なんと、再び前日と同じ日、2月2日に戻っていたのだ! まさにデジャ・ブである。しかも、日にちが戻ったのは彼だけで、他の人たちにとっては、その日は初めての経験になるというわけ。

とくると、私は、北村薫さんの「時と人シリーズ」の、ある作品を思い出すのだった。

同じ日しか繰り返せず、新しい日が来ない。周囲は、いつもいつも同じことをしている。何かをしても、朝になればリセットされて、同じ1日が始まる。
そんな中で、どう生きる?
彼は絶望のあまり、自殺をしたりするが、朝になればリセットされて、かわりなく生きている。(笑)
そのうちに、ピアノを習いだしたり(習った技術はリセットされないらしい!?)、少しずつ彼の中に変化があらわれてくる。
アンディ・マクダウェルを口説こうとして、なかなかうまくいかなかった彼だが、さて、どうなりますか。

ビル・マーレイの、ひょうひょうとした個性が生きた秀作。
その1日を自分がどんなふうに生きるかを学習し、選択し、向上していく、人生シミュレーション映画である。

その日その日を大事に、楽しんで前向きに生きなくちゃ、だね。

(4月16日)

GROUNDHOG DAY
1993年 アメリカ作品
監督 ハロルド・ライミス
出演 ビル・マーレイ、アンディ・マクダウェル、クリス・エリオット、マリタ・ゲラーティ

トラックバックは、紅玉の甘い戯言様恋はデジャ・ブ@映画生活様に。

評価☆☆☆★(3.5点。満点は5点)

● COMMENT ●

ご覧になったんですね~(^^)
タイトルとかですっかり「B級」とか思っていると「拾い物!」と思ってしまう作品ですよね。大作ではない(笑)
先日見た「コーヒー&シガレッツ」にもビル・マーレイが出ていて、GZAかRZA(区分けついてない…)に、
「ゴーストバスターズと恋はデジャ・ヴ観たことあるぜ!」と言われてて、
ビル・マーレイの作品からははずせないものなんだなあ、と思ったりしました。
北村さんの「ターン」、私も思い出して、牧瀬里穂主演の映画も最近レンタルで観てしまいました(笑)

どーもどーも

記事内リンクありがとうございます。ご覧になったのですねー。
脚本ベストの27位ってちょっとびっくりでした。先日本屋さんで立ち読みした「CUT」でも、オタクが選ぶ映画だかの100位内に入っていたし、隠れ人気作品ですね。

私は最近の「ロストイントランスレーション」みたいなシリアスビル・マーレイはあんまり好きじゃないんです。
ビル・マーレイはげんなり顔で笑いをとってこそ、素敵だと思います!

>まおさん、紅玉さん

まおさん、「恋はデジャ・ブ」ですからね…おふざけコメディかと思われそう。
でも、「グラウンドホッグ・デイ」だと意味が分からないし。
「コーヒー&シガレッツ」で、この映画のことが出るのですか~。トリビア。
「ターン」も、なかなか、よかったですよね?

紅玉さん、「恋はデジャ・ブ」が27位にあって、紅玉さんの記事を、すぐに思い浮かべましたよ。
「OUT」で、そんなベストをやってるんですか! 立ち読みしなきゃ!
ビル・マーレイ、新作の「ブロークン・フラワーズ」は、笑えるんでしょうかねえ?

グラウンドホッグズデーの"フィル君"

こんばんは ボーさん

ビル・マーレイ 同じ日の繰り返しの時間を過ごすことになりましたね

こう、同じ日が続くとノイローゼになりそうです・・・


ただし、宝くじのロト6の当選数字だったらこの状況利用できますけど・・・(って、オイオイ)
一回当たれば バラ色~ なのにね~

 この主人公演じる ビルが 取材にいった ペンシルベニア州パンクサタウニーでは 毎年2月4日  地元のリス 名前は"フィル君" 彼を使って春の訪れを占う行事がこの映画でもありましたが、実際にあるそうです。 巣穴から 起こして 彼が 自分の影をみて 驚いて巣穴に もどると→ 冬は あと6週間続く  という占いの結果に

 影をみないで そのままなら→春はもうすぐだという 占いの結果に

 フィル君は 小熊v-525のぬいぐるみみたいで とってもカワイイですよ

 http://www.youtube.com/watch?v=DwEfhYv6O94  ← you tube です "フィル君" は アメリカの 
ウッドチャックという種類の リスです。 ボーさん みてみてください

>zebraさん

同じ日が続くのは飽きますね。なにかやってもゼロに戻るのは虚しいです。
実際にある行事を使った、上手い脚本といえます。
ウッドチャックかわいいですねえ。

「恋はデジャ・ブ」というタイトルをよく付けた。

>fjk78deadさん

「恋はアジャ・パ」のほうがおもしろいと思いますが、それは、なんの意味もありません!
昔はブログ全盛で、ちゃんと書いてたなあと思いますね、いま、こういうのを読み直すと。


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