「ヴァン・ヘルシング」 - 2006.06.04 Sun
いきなり、なつかしの白黒画面でフランケンシュタインの話だ!と思ったら、ドラキュラが参加?
一方、ヒュー・ジャックマン演じるヘルシングが、ジキル&ハイド氏と戦う。怪物オンパレードだね。
でも、ハイドとの戦いの場面、画面が暗すぎ。DVDの具合のせいなのか知らないが、いつまで経っても暗くて見にくいので、テレビ画面を調節して、明るさを上げてしまったよ。
ヒロインは、ケイト・ベッキンセール。「X-メン」(ジャックマン)と「アンダーワールド」(ベッキンセール)、別の映画でもSFキャラを熱演している俳優同士の合体か!?
ヘルシングが武器をもらうところは、007のパロディ。新しい武器を試したりするのも同じだ。
吸血鬼退治のヘルシング教授が、本作では怪物退治のプロになっている。
特撮部分が、いかにもCGなのが見え見えな動きなので、興が醒める。
話が幼稚、都合良すぎ。
いろんな映画のパロディかオマージュのようにも見えるが、上っ面だけ、そういうものをなぞっていても、中身のなさは隠せない。
ギャグかユーモアのつもりの場面でも、面白くない。脚本家(監督のスティーブン・ソマーズが書いている)、頭悪いんじゃないのか?
大きなスクリーンで観たら、どうなのか、と、ふと思う。大画面で観たら、迫力だけは、あるかもしれない。その場合、大画面の迫力に、だまされているわけだ。
ドラキュラ、どこかで見たような…と思っていたのだが、なんと私の大好きな映画「ムーラン・ルージュ」の公爵じゃないか! 顔がビミョーに違うけど。なんか、このドラキュラ、へんな雰囲気なんだよねえ。
しかもヘルシングのお供をやっているのが、デヴィッド・ウェンハム。彼も「ムーラン・ルージュ」出身(?)だ。
それは、ともかく。
ドラキュラの子が「エイリアン」のごとく、繭(まゆ)で、たくさんあったり。
さらわれたプリンセスが、さらった張本人のドラキュラと踊ってるなんて、ばかばかしくて笑えもしない。あんまり無理やり踊らされているようにも見えないし。
ギャグのやり方が無茶すぎる。めちゃくちゃ。
(c) 2004 Universal Studios. All rights reserved. |
だいたい、ヒロイン弱すぎ。ヒーローも、たいして強くない。矢を射るだけという印象。
吸血鬼3人娘の飛翔には多少のインパクトがあるが、飛んできては人間を引っつかんでばかりで、吸血鬼というより「怪鳥」。
一応ストーリーのある話なのに、そのストーリーをいいかげんにしかできずに、CGだけで見せよう、なんて、甘すぎる。
そして、個人的に、大ひんしゅくのラスト。
あのキャラを殺す必要が、いったい、どこにある!?
どこにもない。
不愉快、極まりない。
脚本を書いたスティーヴン・ソマーズ、何を考えているのか。
許せない。
そういえば過去の彼の脚本・監督作品「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」でも、気にいらないところがあったのを思い出す。ネタばれページなので未見の方は注意してほしいが、HPで書いた文章は、こちら。
もしかしてソマーズというお方、女性が嫌いなのではないだろうか。
それにしても、まったく理由がない、あのシーンには唖然とするしかない。
スティーヴン・ソマーズの書いた映画は、基本的には、もう観たくない。
よかったのは、アラン・シルヴェストリの音楽だけだな。
(5月27日)
VAN HELSING
2004年 アメリカ作品
脚本・監督 スティーヴン・ソマーズ
出演 ヒュー・ジャックマン、ケイト・ベッキンセール、リチャード・ロクスバーグ、デヴィッド・ウェンハム、シュラー・ヘンズリー
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評価★(0.5点。満点は5点)
● COMMENT ●
ん?
「ヴァン・ヘルシング」系のノリって決して嫌いじゃないですよ。
「んな、アホな!」とツッコミ入れながら、楽しみました。だって、ありえんでしょ。橋のシーンやら、繭のシーンやら(汗)。
まあ、それでもヒロインが辿る結末には、何の説得力も必然性もないですから、私もアレはちょっと・・・と思いましたけど。
とりあえず、この映画はヒュー様を堪能する映画として割り切っております。(ハート♪)
それに、彼が「ガブリエル」と呼ばれてた謎が残ったままですから、続編もあるのでは?
うがーー!!(←謎の叫び)
>小夏さん
あ、擁護派登場!?
ま、途中の、いろいろもバカバカしいのですが、許せるといえば許せますね。
でも、最後ですよ。あの最後で私は憤然と立ちあがり、怒りに震えるのでした。あの最後において、わが最低映画のレッテルは、剥がせないくらいしっかりと貼られたのであった。
…ガブリエル? ちっとも覚えてないです。(それどころじゃない?)
天使ですかねー?
ボーさんがここまで否定的なのは
>吸血鬼というより「怪鳥」
この監督さんが女性嫌いというのもあながち間違えではないかも。あんなに醜い怪鳥姿を晒して恥ずかしくない女なんているの?
>宵乃さん
そして、腹たったんでしょうねー。
ほぼ覚えていませんが。
ソマーズ監督、最近はプロデューサーやってたらしいのですが、「地球最後の日」というSF映画のリメイクを監督するようで。
観たくはないけど…。
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どこかに擁護する人いらっしゃいませんか?
(または、けなす人でもいいですけど。)
※このコメントはBlogPetのノーマ・ジーンの飼い主のボーが書きました。