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2017-08

「誘う女」 - 2006.06.07 Wed

DVDジャケット(外国版)
ニコール・キッドマンが、色気で男を丸めこみ、自分の思う通りに操る悪女の役。
彼女の美貌にぴったりとも言えそうな「誘う女」を演じ、際立った存在感を見せたニコールは、ゴールデングローブ賞主演女優賞ほかを得ている。いわば出世作の1本。

映画は、夫を殺された女性、スザーン・ストーン(ニコール・キッドマン)について、周囲の人々が彼女の印象を語るところから始まる。
彼女自身の語りも挟み込んだりするのが面白い。
本作のドキュメンタリー的な部分は、ガス・ヴァン・サント監督の後の作品「エレファント」にも通じる雰囲気が、少しある。
実際に起きた事件を題材にした話だから、ドキュメント風にするのも、ひとつの手であるのは確かで、「映画+ドキュメンタリー」な仕上がりが特徴的なのだ。

スザーンの欲望は、テレビの仕事につくこと。
テレビに出て一人前、人が見てなきゃ意味がない、という考えを持っている。
彼女は夢を実現するために、自分自身の外見の良さを武器にして男の目を引く。
地方局に入り、お天気キャスターに。
局内からは「やり手女」の評判も生まれる。

夫に「君に対して『ダメ』と言うのは難しいよ」と言われると、「そんなこと誰が言うの?」と返す。
このセリフで、この女は、自分のやりたいことを他人に邪魔させることは全く許さないのだ、と、はっきり分かる。

自分に意見する夫を、ぼんやりと見つめる視野が狭まってくる映像表現が面白い。邪魔者は排除するしかない。あまりにも安易だが、彼女の頭には、それ以外のことは浮かばない。この思いこみの激しさ。
取材で知り合った高校生に夫を殺させようと計画し、彼を誘惑する。まさに全身フェロモンのニコール!
殺害計画は、端から見れば陳腐で、すぐにボロが出そうなものだが、実際の事件でも、この程度な場合も多いのだろう。
有名になるために何でもする女。それだけが生きがいとは、あまりに悲しいが、本人は、それでいいのだから、どうしようもない。

原題にある“die for~”は、「~のために死ぬ」という意味から、「~したくてたまらない」ということになる。
toが前につくと、どういう意味になるのか、よく分からないが、とにかく、彼女の場合、テレビに出たくて、たまらないの! 彼女を好きな高校生にとっては、彼女って、もう、たまらない! なのであり、とにかく、“To die for”という言葉の響き、それ自体からして、かっこいいのである。
なんとも、ぴったりな題名。
邦題も簡潔で、エロっぽくて良い。

ニコールの夫にマット・ディロン、ニコールに誘惑される高校生にホアキン・フェニックス
いまも活躍中の彼らが、ニコールにメロメロになっている図を見るのも楽しい。
とくに、ホアキン・フェニックスが気になる人には、本作の彼の演技は必見といえる。

ついでに書いておくと、音楽は私のご贔屓(ひいき)の、ダニー・エルフマン。やっぱり、彼らしいファンタジー味の入った音を出している。

ニコールの、色鮮やかで妖艶な女っぷりを堪能しよう!

(5月30日)

TO DIE FOR
1995年 アメリカ作品
監督 ガス・ヴァン・サント
出演 ニコール・キッドマン、マット・ディロン、ホアキン・フェニックス、アリソン・フォランド、イレーナ・ダグラス、ダン・ヘダヤ

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評価☆☆☆★(3.5点。満点は5点)

● COMMENT ●

これって

公開時のコピーがたしか「有名になるなら死んでもいい」とかでしたよね?凡人には分からない心理ですけど、この映画の主人公は何が何でものし上がって有名になりたい、上昇志向の強い女だったんですね。ニコールが初めてといっていいほどハマリ役っていわれて記憶があります。
この頃から、女優として本当に認められるようになりましたよね。

>紅玉さん

公開時のコピー、知らないんですよー。はっはっは。(いばるな!)
そう、のし上がる女。のし上がるのが不得意な私には、手に負えません。
マット・ディロンでさえ手に負えないんですからね。
ニコール、この役で自信がついたでしょうね。女優として。
悪女では「冷たい月を抱く女」という映画もありましたが、「誘う女」のほうが印象が強いです。

最近の記事で絡みやすいのが無いので(爆)
今日はコチラにお邪魔~

コレ、大好きです!!
ニコール綺麗ですよね~~(タメ息)
車から出て踊る場面、サイコーです^^
こんな女性に誘惑されたら
誰だってメロメロになっちゃいますよね☆

ホアキンもこの時は若くてイケメンでしたね~
いつからか急にオッサンになってしまったような・・・

>わさぴょんさん

ありがとうございます~!
発掘してコメント大歓迎!
色っぽいですよね! 二コールの中で、いちばんのお色気キャラじゃないでしょうか。
私など、きっとメロメロすぎて溶けてます!(爆)
えっ、イケメンでしたっけ、ホアキン…。覚えが…(笑)


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  • Author:ボー・BJ・ジングルズ
  • HP「シネマ停留所」の管理人でもある。♂。単純に映画が好き。綺麗な女優が好き。マリリン・モンローさんは、わが永遠のミューズ。

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