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「嫌われ松子の一生」 - 2006.06.11 Sun

BJ「男運に恵まれず、怒涛(どとう)の転落人生を一直線にすべり落ちる、ある女の人生を描いた、娯楽快作
ノーマ「ん、娯楽快作?」
「快作というのが、ふさわしいね。決して、大作じゃないよ」
監督が、『下妻物語』の中島哲也だというので、観に行ったんだよね」
「そう、あれはホントに、スカーンとクリーンヒットしたような快作だったからね。ポップで映像的に面白い感覚のある、それまで見たことがなかったタイプの映画だった」
『人生終わったと思いました』とか、思いがけず不幸な目に遭うと『なんで?』と言ったりして、不幸せになりたくないと自覚はしてるけど、不幸になっていく」
松子(中谷美紀)
(c) 2006「嫌われ松子の一生」製作委員会

「いっしょうけんめい生きているつもりなのに、教師をクビになると家出したり、売れない作家とくっついたり、果ては人殺しまでしちゃうんだから、ほんとうは自分の行動に問題がありそうだよね」
「そうね。でも、自分では、どうしようもない選択なのかもしれない」
「それを、おちゃらかしてエンターテインメントにしているのではなくて、感動させるところは、きちんと作っているから、バランスがいいんだと思う」
「最後は泣いちゃった。あれは、きっと天国に行って救われるといっていいんだよね」
「うん、あのくらいしてあげないと、可哀想すぎるよ。それにしても、松子の死んだ原因には、言いようのない虚しさがあった」
「あまりにも、ひどい話。皮肉で可哀想で…これ、まともなドラマにしてたら見ていられない」
「CMを作るような、ミュージックビデオを作るような、過剰すれすれに演出して作りこんだ『絵』が、そこで生きてくる」
「ソープ嬢や刑務所の場面は、曲に合わせたミュージックビデオのような作りになっていたわよね」
とくに刑務所のほうは、あそこのシーンだけ取り上げても立派に通用するミュージッククリップになっていたよ」
「中谷美紀、よかったなあ。瑛太もよかったし。面白い映画って、けっきょく、みんながいい演技をしているってことになるのかしら」
「肯定的に観ている映画だから、俳優のほうも、よく思えるんだろうね。実際、こいつダメだ、なんて思えたキャストはいなかったな。
下に書いた以外にも、大勢のキャストが出ているね。挙げておくと、木村カエラ、柴咲コウ、片平なぎさ、ゴリ、蒼井そら、竹山隆範、谷原章介、宮藤官九郎、劇団ひとり、谷中敦、BONNIE PINK、武田真治、荒川良々、伊勢谷友介、本田博太郎、土屋アンナ、AI、木野花、山本浩司、あき竹城、嶋田久作…。すごいね、こりゃ」
ソープ嬢になった松子
(c) 2006「嫌われ松子の一生」製作委員会

黒沢あすかのAVソフト制作会社社長役はハマってた」
「ドスのきいた姉御ふうな美しさ(笑)、みたいなものがあったね。谷原章介の歯がキラリ!なんか、もうマンガのギャグのノリだよね」
「荒川良々は、優しくて、よさそうな人だけど、彼女が殺人犯と知ったら、豹変したかもね」
「松子は不幸になるべく運命づけられているから、きっとそうなっただろうな」
「最後は、あそこまで落ちなくても…と思う。人間って、そんなに強い人ばかりじゃないけど、もうちょっと頑張ってほしかった」
「確かにね。でも、ああなってしまうくらいハードな人生を送ってきたってことなんじゃないかな。
子どもにとって、親の愛が、どれほど大切なものなのかが分かる。
松子の晩年のシーン、人は見かけで判断しちゃいけないんだ、と思った。その人の人生には、見かけからは決して分からない、美しいものが心の中にあるかもしれないんだって」
「きっと中谷さんは、何かの女優賞をとると思う。とって当然の演技だったわ。監督が厳しくて、彼女にとっては、いちばんキツイ現場だったという話だけど、それだけの結果は出ているよね」
「女優賞だけでなくて作品賞や監督賞もとれそう。
観に行った映画館のテアトルダイヤで、リピーター割引券をくれたよね。1300円、つまり前売券と同じ値段で観られる。また行く?」
「余裕があって、気が向いたら。他の映画を観る予定もいっぱいあるでしょ?」
「そうなんだよねー。また観てもいいな、という気持ちはあるんだけどね」

(6月4日)

2006年作品
脚本・監督 中島哲也
出演 中谷美紀、瑛太、香川照之、市川実日子、黒沢あすか、柄本明、奥ノ矢佳奈

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評価☆☆☆☆(4点。満点は5点)

● COMMENT ●

リピーター割引券?!

昨日、この映画を観に行こうと思っていたんです。でも事情があってお流れになっちゃって(涙)。

“リピーター割引券”って初めて聞きました♪
こういうのがあったら嬉しいけど、1300円ってのが微妙ですね。
半額か、せめて千円にしてくれたらいいのになぁ(^^;。

人は見かけで判断しちゃいけないってコメント素敵です!
私もでかけてきました♪
キッツイお話でしたけれど、感動できますよね。
そうなんです、バランスがいいんですよねー。
黒沢あすかさんの姉御は色気ももちろん、まっちゃんを一途に心配する純真さに惚れました!
私も1000円だったらもういちど観たいかもです。

> kiyotayokiさん、とーふさん

kiyotayokiさん、そうですね、1300円じゃあ、前売券を買って観るのと一緒ですからねえ。あんまりお得じゃない気分。
何かの映画で、半券で1000円で観られる、というのがありました。せめて1000円ですよね!

とーふさん、松子は、あんなに太っちゃったら、どうしても見かけで嫌われると思うのです。でも、彼女の生きてきた道には尊重すべきものもあったわけで。そう思うとねえ。
リピートは、やはり1000円以下なら…ですよね。

これは

原作がすごく重くて暗めのテイストなんですよね、たしか?
だから読む気がしなかったんだけど、映画は徹底的に突き抜けた明るさを感じて面白そう。日本映画は苦手でほとんど見ない私でも、ちょっと気になっている作品です。

極彩色っぽい映像、ハマルか目がチカチカして疲れるか、はてどっちかな?(^^)

>紅玉さん

私は原作を、映画になるまで知らなかったです。
映画は、暗くないですよ。エンタメしてます。
私も日本映画は、あまり観ませんが、「下妻物語」「嫌われ松子の一生」は面白いです。CMディレクターらしい感覚に加えて、話もちゃんとしているので。
目、疲れません。よければ、試しに観てちょーだいませ!


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