「親密すぎるうちあけ話」 
DVDジャケット(外国版)
女はエレベーターに乗り、診察室へ向かう。ドアが開き先客が帰るのと入れ替わりに部屋へと入る。
男は「予約をした」という彼女にとまどいながらも、彼女をオフィスに招き入れた。女は、結婚生活の悩みを打ちあけ始める。夫が半年間、彼女に触れもしない。冷え切った夫婦関係を告白した女は、次のカウンセリングの予約をして帰っていった…。

パトリス・ルコント監督の作品だ!というので、劇場で予告編を観たその日に、前売券を買っておいた。
新作といっても、2004年の制作である。何で、すぐに輸入してくれないの? ルコント監督のファンは、それほど少なくはないと思うぞ。

じつは、この作品、予告編の段階から、ひとつネタばれをしている。本編の中ですぐに明かされることなので、それほど重要性はないが、もちろん知らないほうが、ちょっとした驚きが加わっていいと思うのだ。
いろいろな映画紹介の記事でも、ほぼ99パーセント、そのネタばれをしているので、もしできるなら、そうした情報は、ちらりとも目に入れないようにしてほしい。
そのネタばれを知ったほうが、本作に対する興味が沸くという面は確かにあるけれど、白紙の状態で映画と純粋に接して楽しむという意味では、それは邪道なのではないか、とも思うから。

主役の男と女が最高に素晴らしい。
男。堅物で、恋愛に対しても奥手。フランス人の男でも、こういう人はいるはずだよね。フランス男が誰でも彼でもプレイボーイだというのは、勝手な思いこみで、ルコント監督の映画には、こういう内気な男が主人公という場合がよくある。
演じるのは、ファブリス・ルキーニ。
彼が心の内で女に惚れていくさまが、表情、態度、言動から、ものの見事に表現されている。不器用な男の恋愛。
私のような奥手の男(?)にとっては、自分を彼に投影でき、共感できるのだ。
ちなみにルキーニ氏、横顔などが、ふと、(気のせいかもしれないが)サッカー日本代表監督のジーコに似ているように見えるところがあって、ワールドカップの最中に観る映画としては、ぴったり!?

サンドリーヌ・ボネール、いい女!
(c) Les Films Alain Sarde/WISEPOLICY. All rights reserved.

女。夫との関係に悩み、ちょっと、けだるげでミステリアスでもある。
演じるのは、サンドリーヌ・ボネール。
ものすごく素敵。
いわゆる美人ではないけれど、彼女がそこにいるだけで、その姿や表情に引きこまれてしまうのだ。
あまりの存在感の美しさに、私は感動して涙を流していた。
こんな経験は、めったにない。
フランスの女優の持つ独特の優美さや格好の良さ、ある種の気品を存分に感じさせてくれたからだろう。アメリカやイギリスの女優では決して出せないムードがあるのだ。
そして、女優と監督の共同作業による最高の結果でもある。
ただし、もちろんのことだが、ルコント監督の映画のタッチが好みでなければ、そんな至福の気分は感じられないかもしれない。

私は彼女を「仕立て屋の恋」(1989年、監督はパトリス・ルコント)、「沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇」(1995年、ルース・レンデル原作のミステリ)で観ているが、今回ほどの印象は受けていなかった。

この映画では、彼女が煙草を吸いまくる。個人的には煙草は嫌いなのだが、これだけサマになっている姿を見せられると、文句を言う気になるどころか、格好いいとまで思ってしまうのだから、困ったものである。
気分を落ちつけるための小道具でもあるから、たぶん必然性はあるのだ。

主役の2人
(c) Les Films Alain Sarde/WISEPOLICY. All rights reserved.

主役だけではない。脇役である、秘書、別れた妻も好演。

男と女の、人生の機微に富んだ恋愛話。
山場とか、はっきりした盛り上がりがないので、退屈な話だと感じる人もいるだろう。特にハリウッド系の娯楽作品でなければ飽きるという人にはツライかも。
私は、こういう映画こそ、おしゃれだと思う。
大人な貴方、ぜひ、ご覧ください。

(6月18日)

CONFIDENCES TROP INTIMES (INTIMATE STRANGERS)
2004年 フランス作品
監督 パトリス・ルコント
出演 サンドリーヌ・ボネール、ファブリス・ルキーニ、ミシェル・デュ・ショーソワ、アンヌ・ブロシェ、ジルベール・メルキ、エレーヌ・シュルジェール

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評価☆☆☆☆(4点。満点は5点)
 
ルコント監督作品は、 
以前、『列車に乗った男』で初めて触れて以来、幾つかの作品を観ましたけど、いまだ作品傾向が掴みきれませんデス。個人的には、『橋の上の娘』と『仕立て屋の恋』は良かったけど、『イヴォンヌの香り』は良くわからんかった・・・。(汗)
そういう意味でも、この映画もちゃんとチェックしておきたいと思いまっす。うちの方の映画館では上映されないので、DVD待ちってことになっちゃいますが・・・。

で、今日の結果はどうだったのでしょう?ムフフフフ。
>小夏さん 
「イヴォンヌの香り」は私も観ていません。それはチェックせねば!
ルコント監督は、なんていうんでしょうねえ、うまく説明できないけど、独自の香りがあるんですよ。
その前に、好みの問題がありますけどね。

さて、今日の結果って何ですか…?(なーんて。いまから記事を書きますよん。)
 
TBさせていただいた者です。
ご訪問ありがとうございました!

サンドリーヌきれいでしたね〜!
私はファブリス・ルキーニの踊ってるシーンが好きです。
かわいいのに背中が色っぽくて、やられました。
>hi-koさん 
いらっしゃいませ!
とてもルコント監督らしい雰囲気のある映画で、堪能しました。
踊るシーン、ありましたね。単純というか、かわいいというか。観ているほうが、ちょっと恥ずかしくもなるような。
サンドリーヌ・ボネールの存在感も素晴らしかったです。

また遊びにきてくださいね〜!
大人のラブストーリー! 
こんばんは!、始めましてTBさせて貰いました。
ルコント監督作品〜好きです。「仕立て屋の恋」と似たような内容がちょっと、ウィリアムがアンヌに一目惚れしてしまって、一人部屋で踊っている姿がとてもチャーミングでした。
>パピのママさん 
いらっしゃいませ!
コメント&TB、ありがとうございます。
あの一人ダンスのシーンが好きな女性の方は多いみたいですね。
ルコント監督の映画、いいですよね〜。

TB、あとでお返ししますね。また遊びにきてください!
 
みました〜^^
私もあの一人ダンスシーン好きです♪
ルコント監督は「髪結いの亭主」でノックアウトされて以来ファンです!
ってみてないのもあるけど^^;

今回はなぜかTBできませんでした・・・
>わさぴょんさん! 
一人ダンス、私は、ちょっと観ていて恥ずかしかったんですよね。なぜか。
ルコント監督は、いいですよねー。といいながら、レンタルなどで探して見ることはしてないのですけど。
TB、よければ、また後でトライしてみてください。それでダメなら、こちらからもやってみましょうか?
TB出来ました! 
一人ダンスが恥ずかしかったのは妙に腰つきが決まってたからでしょうか^^;

それと、今やってみたらTBできました!
でもなんででしょう?不思議〜
>わさぴょんさん 
うーん、そう言われれば、腰つきのせいかもっ!

TBできて、よかったです。一瞬の不調だったのかも。

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★★★★☆日比谷に行ってきたよーん。公開した頃から観たくて、ようやく映画館に。「うちあけ話」ってそそられませんか?あーおぃらだけね、はいはい。じゃ、感想。フランス映画のイメージそのもの。美しいですね。やわらかな陽射しのようなあったかい映像。そこにエロいカ
本作『親密すぎるうちあけ話』は、2004年2月のベルリン国際映画祭コンペティション部門に正式出品された後、2月25日にフランス公開。「ルコントの最も素晴らしい作品」(プルミエール誌)など大絶賛され、04年8月からは全米公開。「ヒッチコックの最高作の精神を継承して..
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