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2018-07

「Tommy トミー」 - 2006.11.21 Tue

DVDジャケット
この映画、「マリリン教」が登場する。先日マリリン・ファンのTさんが観たというのに刺激されて(最近、Tさんのニュースに影響されることが多いな)、私も、やっと観た。

ロック・グループ「ザ・フー」のギタリスト、ピート・タウンゼントによるロック・オペラ。1969年に発表された2枚組のアルバムだった。
それを、「ザ・フー」のボーカルであるロジャー・ダルトリーの主演で、ケン・ラッセル監督が映画化した。

サイケデリック(幻覚剤によって生ずる幻覚状態に似たさま。この状態を想起させる極彩色の絵・デザイン・服飾などについてもいう。=広辞苑より)で過剰でシュールな映像が、全編に流れるロック音楽に乗って、はじける。
キャンプでの歌など、なにかヘンな感じの曲もある。1970年代という時代の感覚なのだろうか。私は「ザ・フー」は、ほとんど聞いたことがないので、よく分からない。

マリリン教のシーンだが、三重苦の主人公の母親(アン=マーグレット)が、救いを求めて、教会にやってくるわけだ。
「七年目の浮気」のスカートふわりの格好のマリリン像を引っ張って歩く信者(巫女といったほうがいいか?)。彼女たちはマリリンのマスクをつけている。有名なギタリストのエリック・クラプトンが演じる教祖(?)がギターを弾いている。壁にはマリリンの写真が、たくさん。アンディ・ウォーホルのマリリンのイメージも。像に触れると霊験あらたか。だが、トミーは間違って、マリリン像を引っくり返して壊してしまう。
このシーン、本当に身体障害者の人たちが出演しているのだそうだ。監督が説明して頼んだらしい。
他の場面でも、素人のエキストラが大勢、出演している。

DVDに入っている監督のコメントによると、個人崇拝のカルトは偽りの宗教の一種であり、このマリリン・モンロー崇拝は、その象徴なのだという。
像のセットは2体作ってあって、ひとつは盗まれて高額で闇で売られたとか。(なんてこった!)
カトリックの教会にはマリリンの像はないけれど、美しい女性の像が、どこでも飾られていたので、それを発展させたのだ、とのこと。

母親役のアン=マーグレットは素晴らしい。彼女はこの映画で、ゴールデングローブ賞をとっている。私は彼女の映画は、ほとんど他に記憶がないが、歌も演技もイケてます。なかでも、噴出してくる缶詰の豆やチョコレートにまみれる場面は、圧倒的に凄いビジュアル。根性あります!
義父役のオリヴァー・リードも、悪党面がよくて怪演、いい味
ティナ・ターナー、エルトン・ジョン、キース・ムーン(「ザ・フー」のドラマー)などのミュージシャンの出演も豪華だし、トミーの追っかけ少女サリー・シンプソンを演じた、監督の娘ヴィクトリア・ラッセル(当時11歳とか)も注目。
ジャック・ニコルソンが、ほんのちょっとの出演だが歌っているのも、見もの、聴きもの。トミーの母親を誘惑してます。

脳の前頭葉の一部を切り取るロボトミーを行なうと、凶暴な人間でも、おとなしくなるという。精神的な抑圧によって、見ること、聞くこと、話すことを止めたトミーの名前は、どこか、ロボトミーを連想させた

(11月18日)

TOMMY
1975年 イギリス作品
監督 ケン・ラッセル
出演 ロジャー・ダルトリー、アン=マーグレット、オリヴァー・リード、ロバート・パウエル、ジャック・ニコルソン、エルトン・ジョン、エリック・クラプトン、ティナ・ターナー、キース・ムーン、ヴィクトリア・ラッセル

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評価☆☆☆★(3.5点。満点は5点)

● COMMENT ●

おお、そう言えば!

いやあ、こうしてボーさんの記事を読んで、そう言えば、マリリン出てきたっけ、というのが、本当に多いですね。
こうして見ると、本当に色々なアイコンとされている、マリリンは、ある意味、アメリカを象徴する欠かせないものですね。

>とらねこさん

コメント&TBありがとうございます!
そうなんですよ、マリリンって、いろんなところで出てくるので、追っかけると大変。
宗教になっちゃうほど、大きなイメージでもあるのですね。
映画としては独特な風味でした。

ああ、この映画まで!

このような変な映画までボーさんに見せてしまったのですね、私。なんだか変な情報ばかり流してしまって申し訳無いです。
アン・マーグレットはなかなか良かったでしょ?あの体当たり演技の映像もすごいし、なんだかファッショナブルで綺麗で、場面ごとに違う雰囲気があったように感じます。
セリフの無いまま話が進むので、初めは戸惑いますが、不思議と引き込まれていくような…でも理解に苦しむ展開もありますが、そこはケン・ラッセルさんですからいいのでしょう。

マリリン教のシーン。ここだけが見たくてこの映画を見たのですが、思った通り、怪しい雰囲気全開でしたね。あのマリリンマスクの方々、確かに信者というより巫女さんかもしれませんね。性別はあの格好では分かりませんが。マリリンいっぱいの教会でマリリン像があって…って、限り無く私の部屋みたいじゃん!うむ、あまり怪しいとは言えなくなってきました…
マリリン像は、普通の教会にある美神像の象徴的な存在だったのですね。そこでマリリンを持ってきてくれる所が嬉しいかぎりです。盗まれた像は今どこにあるのか知りたいところですが。

あのサリーちゃんは、監督の娘だったんですか?知らなかった!ずっとトミー中心に話が進んでいたのに、いきなり場面が変わって、トミー追っかけ娘のサリーちゃんの話になっちゃって、唐突な展開でしたよね。11歳でなかなかしっかりした演技をしていましたよね。雰囲気にも溶け込んでいましたし。びっくりでした。

始終おサイケな雰囲気で、先日のあのお店同様クラクラしたのでは?採点も、私もそのあたりでしょうか。退屈しないし、楽しめる映画でしたからね。ちなみに、テレビ放映で部分カットする場合、この作りだとどうするんでしょうね?

>たけしさん

上映時間111分ですから、2時間枠のテレビ番組だと15分くらいカットになりますね。どこを切るのも無理に思えます。

変わった雰囲気で面白かったですよ。もともとの素材に加えて、さすがケン・ラッセルというところでしょうか。
俳優たちも、よかったですね。アン=マーグレットさんのパワフルな歌、演技は特筆ものです。

マリリン・ファンゆえに観る、というのは素晴らしいですよね! ファンには観てほしいです。


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  • Author:ボー・BJ・ジングルズ
  • HP「シネマ停留所」の管理人でもある。♂。単純に映画が好き。綺麗な女優が好き。マリリン・モンローさんは、わが永遠のミューズ。

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