「エターナル・サンシャイン」 - 2005.03.20 Sun

(c)2004 Focus Features. All rights reserved.
ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND
2004年 アメリカ作品
監督 ミシェル・ゴンドリー
出演 ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、キルスティン・ダンスト
主演2人の姿や言動の面影が、なにやら、ほんわかとしたイメージで心に残っている。
恋人たちの、いろんな時間や風景が、鮮やかな絵のように残る。
ジム・キャリーもケイト・ウィンスレットも、いいです。
ジム・キャリーを、私は「マスク」で知った。「バットマン フォーエヴァー」などの映画を観ても、同じようにエキセントリックなコメディアン系統だなあと思っていたら、そのうちに「トゥルーマン・ショー」や「マン・オン・ザ・ムーン」などといったシリアスな映画で好演を見せてきた。
今回も、普通の人(?)だ。そして、何かとても好感が持てるのだ。
ケイト・ウィンスレットについては、はじめから好きなのでノー・プロブレムなのだが、それを差し引いても、いい。「ネバーランド」のときの役よりも、数段好きだな。どこがどう好きかって、聞かないでください。そういうのは説明不要の、感覚の問題。私にとっては。というか、考えるのが面倒。というか、考える前に好きならそれでいいじゃない、と思う。
脚本を仕上げたのは、先日観た「アダプテーション」でも脚本を書いていたチャーリー・カウフマン。今度もまた、かなりブッ飛んだ話を作った。
人間の記憶をどうのこうのする、というのは、観ていてちょっと「マルコヴィッチの穴」を思わせた。あれもカウフマンの脚本で、脳みそ関係の話。
頭の中に舞台を持っていくと、記憶の引き出しを自由自在に開けて取り出して、自由自在に映像にして見せることができる。それが面白い。
奇妙な設定での、自由自在の、逃げる、追いかける、これが脚本の妙。
恋人同士が、お互いに対して小さな不満もたくさん持っている、というのがリアルでうまい。それでも、やっぱり好きなものは好きなんだ。
その愛の力の前には、科学の力だって及ばずに、ひれ伏す。
たとえ、つらい記憶だって、持っていたほうがいい。それはもしかしたら、忘れたくない思い出になるかもしれないのだから。
それに、だいたい、記憶を操作しようなんてことはしないほうがいい。私は、それは人間に対する冒涜(ぼうとく)、科学の傲慢だと思う。
記憶除去チームの若いヤツらは仕事に対する態度が、いい加減。他人の家で大騒ぎして、いかにも軽薄。人間の記憶をいじろうとすることに対しての皮肉のようにも見えた。
素晴らしい主演2人を周りで支えるのは、キルスティン・ダンスト(「スパイダーマン」シリーズ)、マーク・ラファロ(「イン・ザ・カット」)、イライジャ・ウッド(ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ)、トム・ウィルキンソン(「イン・ザ・ベッドルーム」)という面々。
キルスティン・ダンストが関わるサイドストーリーの、メインストーリーへの絡み方も、巧い。
原題は、劇中でキルスティンが語っているが、詩人アレクサンダー・ポープの「エロイーザからアベラールへ」(1717年)からの引用。
その一部は、
How happy is the blameless vestal's lot!
The world forgetting, by the world forgot.
Eternal sunshine of the spotless mind!
Each pray'r accepted, and each wish reign'd.
となっている。訳は難しいのでしません(苦笑)。どなたか、名訳をつけてくれると嬉しいです。
原題の部分だけなら、「無垢な心の永遠の日の光」という感じですよね。
(3月19日)

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評価☆☆☆☆(4点。満点は5点)
● COMMENT ●
よかった〜
>mobeerさん
観たあとも、何かいい気分の残像が残っている、面白くて素敵な映画です。やっぱりラストが、いいのでしょうかねえ〜。
ケイト・ウィンスレット演じるクレメンタイン、とてもかわいかったですよね。彼女じゃなかったら、この映画、こんなに楽しめたかどうか。
>とーふさん
いい名前です。天衣無縫でちょっぴりわがままヒロインに、ケイト・ウィンスレットは、ぴったりでした。
「エターナル・サンシャイン・オブ・ザ・スポットレス・マインド」という言葉の響きも大好きなんですよ。(もともとが詩なので、耳に心地よいのかも)
はじめまして。
意外な配役といい、心にジワリと残るよい作品だったかと思いました。
「トータルリコール」を思い出す…についてですが、きっと
記憶を他者(他社)に操作されるという点を思い起こされるから
だと思いますよ(^^;)
今後公開予定では「フォーガトン」(ジュリアン・ムーア主演)も
そんな感じですかね?
また遊びに寄らせて頂きます。
これからも宜しくお願いいたします。
>lavenderさん
ふつうなジム・キャリーも、いいですよね。
記憶を操作される…そうか、分かりました。(^O^)
ジュリアン・ムーアの映画でも、そういうのが来るのですか。初耳でした。
どうぞまた遊んでくださいねっ!
ミチミチのzattchiです
TB、コメントありがとうございます
本当にイイ映画ですよねぇ
見れば見るだけはまります
脚本がいいんでしょうね
はやくDVDがほしいですね
>zattchiさん
この脚本家はホントに独特な味がありますね。
私は1回しか観ていませんが、また観てみたい映画です!
今更ですが
私はこういうお話大好きなので、素直にお気に入り映画になっちゃいました。
ある程度年を重ねて、苦味も痛みも知った大人ならではの、せつないつまずきだらけの恋愛を、淡々とユーモラスに描いていて、楽しめました。ケイトはこっちが地じゃないかしらん。
>紅玉さん
お気に入り映画に出遭って、よかったですね!
ヒネリがありながら、あったかい感じが根本にある恋愛もので、いい映画ですね。
ケイト・ウィンスレットもジム・キャリーも好演でした。
ケイトの性格、こういうのでもOKです!(何がだ?)
今更ですみません。
キャストがみんなよかったですね。キルスティンが可愛かったのが印象的でした。
>香ん乃さん
感想、拝見しました。キルスティン・ダンスト、思い起こせば「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の魅力的な子役で印象に残った女優さん。
最近の活躍ぶりも嬉しい限りですねえ!
ボーさん、こんばんは。
この映画は、最近テレビ放映を観たばかりです。風変わりさに吃驚しました。チャーリー・カウフマンって、奇才なシナリオ・ライターですね。
ボーさんも触れておられますが、あの“記憶の操作”はどうかと思います。これが「マルコヴィッチの穴」よりは劣る要素になるのではないかと、、。
>アスカパパさん
変わった脚本を書くカウフマンですが、最近はどうしたのか…私が知らないだけかもしれませんが。
やはり、記憶操作というのは、引っ掛かる点だろうと思えますね。絶対に忘れたい記憶もあるかもしれないですが…。
>あざらしさん
いらっしゃいませ!
ジム・キャリーをはじめて知った「マスク」を観た印象は、テンション高いなーでした。(笑)
「エターナル・サンシャイン」は違った魅力ですね。
シナリオの勉強には、映画をたくさん見るといいのでしょうね。がんばってください!
また遊びにきてくださいねー。
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いや、良い意味で期待を裏切ったかも。予想していたより感動しました(^^ゞ
監督も脚本もキャスティングもバッチリ噛み合っていて全体としてとっても素敵な映画に仕上がっていると感じました。
彼の奇抜な発想は相変わらず脱帽っす