「どろろ」 
戦乱の世が続く、ある国。武将の醍醐景光は、天下を治めるために妖しの力を借りようとした。
魔物は見返りとして景光の子の身体を求める。景光は、これから生まれてくる我が子の48箇所を与えることを約束してしまう。
手足も何もなく生まれてきた子は川に捨てられるが、ひとりの呪医師(のろいいし)に拾い上げられた。呪医師は、赤ん坊の損なわれた身体の部分を作ってやる。
百鬼丸と名付けられた子は、やがて成長し、育ての親の呪医師が亡くなると旅に出る。彼は魔物たちと戦い、失われた身体の部分を1つずつ取り戻していく。
孤児で盗人のどろろは、百鬼丸の腕についている刀に目をつけ、旅の道連れになる…。

どろろ(柴咲コウ)
(C)2007 映画「どろろ」製作委員会

手塚治虫の漫画が原作。私が読んだことのある手塚漫画のひとつだ。
魔物に取られた身体の部分を取り返すために戦うというクールな設定と、両腕が刀である百鬼丸のビジュアルに、子どもの頃、強い印象を受けた。
実写版で映画化、しかも、どろろを柴咲コウさんが演じるというので、どうなることかと思っていた。
どろろは原作では子どもなので、柴咲さんのイメージではない。
お客を呼ぶために大人の人気俳優を起用したのかどうか、そのあたりは分からない。映画は原作とは違うから、まあ、いいといえばいいのだが、やはり、もう少し年齢が下の子役にしてほしかった。
だいたい、柴咲さんくらい成長(?)していては、男のふりをしている、というのに無理がある。
柴咲さんは、頑張ってハジケて、役になりきって見せているので、好感は持てるけど。
どろろが大人なぶん、恋愛感情的な部分は、自然に進展していたふうではある。

思ったより特撮がすごいと感じなかったのが物足りない。「HERO」「LOVERS」のアクション監督チン・シウトンが担当したというが、それほどのものだっただろうか。
中盤で魔物退治の場面を、かなり、まとめて紹介してしまうのも、もったいないというか、あっけないというか。
亡くなった子どもたちの念が集まったお化けが、着ぐるみみたいな造型でチャチなのがガッカリ。なんだか古臭い子どもだまし感の安っぽさが。
総制作費20億円以上というが、どこにそんな金をかけたのか。(こちらに20万円くらい、くれないものか。あ、無理?)

百鬼丸(妻夫木聡)
(C)2007 映画「どろろ」製作委員会

妻夫木くんは、まあまあ、いいけれど、百鬼丸は、もっとニヒルな俳優さんに演じてほしかった。彼だと、どうしても、ふと、人なつっこさというか、いい人さというか、それが見えてしまうのだ。
百鬼丸は、とことんニヒルなはず。身体じゅうが作り物の偽物というのだから、ふつうの精神状態じゃいられないでしょう。
すごく人間らしい、どろろと出会ったとしても、そう簡単には、人間は変わらない。
まだまだ甘いです。

主役2人の頑張りもあって退屈はしなかったが、とりたてていうほどのものもなかった。
ニュージーランド・ロケを行なっているが、日本では、ああいうふうな場所は見つからないのかなあ?

ラストは「残り24箇所」と出たから、すると…続編ありですか? 商売うまいね。

(2月10日)

2007年作品
監督 塩田明彦
出演 妻夫木聡、柴咲コウ、中井貴一、瑛太、原田美枝子、中村嘉葎雄、原田芳雄、土屋アンナ、杉本哲太、麻生久美子、劇団ひとり

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評価☆☆☆(3点。満点は5点)
 
20万こちらに… 
うふふふふ、つい思ってしまいますね…(単に欲しい)
そんなに期待してないけど、観たい映画です(レンタル待ち)。
原作は読んだ事ないんですけど、どろろが女の子なのは、シークレットなんですよね?
百鬼丸はでもカッコよさそうだなあ。
そうか、まだ24コもあんのか…
>まおさん 
はい、20万円でも、たいした金額ですからね!
あの着ぐるみ(?)ひとつ分でも、そのくらいになるかも!?

レンタルで気楽に楽しむのも、いいかもしれません。
どろろが女の子なのは、原作では最初は分からなかったような気がしますが、映画では、すぐに百鬼丸に「おまえ、女だろ」と見抜かれてしまいます。さすが百鬼丸というか、見た目に女ですから、すぐにバラしたのかも。
ちょうど半分、24個ありますー。やろうと思えば、パート3もできます。
妻夫木くん 
実は苦手なんですよ、ブッキー。
笑顔がステキな爽やか系だし、普段の私なら絶対「かわゆい〜♪(はぁと)」の連発だと思うのですがねぇ?
『どろろ』で苦手意識が払拭できるかどうか。(予定は未定ですが観るつもり)
あるいは、一気に「好き好き」モードに傾いたりして?(笑)
私は大満足でした♪ 
BJさん、こんにちは!
私は原作を知らないのですが。。。
百鬼丸は、律儀に妖怪をしらみつぶしにやっつけていかなくても、力を利用してもっと極悪極楽な生き方も選べたかも、実はまじめで不器用なところがあるのかも、と思うと、まだ青い妻夫木百鬼丸もありかなーと思うです。
百鬼丸の一途さがせつなくて、ラストではぼろ泣きしてしまいました。。。

原作の絵柄では百鬼丸はもうすこし骨太ですよね。
機会をみつけてぜひ読んでみたいです。
>小夏さん、とーふさん 
小夏さん、ううむ、なぜ苦手なのか。自分でも理由が分からないことありますよね。「にいに」みたいな、いい人すぎると反発しますよね、ひねくれ者の水瓶座としては。あ、「涙そうそう」観てませんか。しかも、ひねくれ者じゃない?
観る予定とは…なぜ!? あ、中井貴一ファンなんだっ!?

とーふさん、原作を知らずに先入観なし状態で見たら、感じ方も違ったかもしれません。原作のある映画を観るときに起こる問題ですね。
偽の身体のまま、ワルになるのもいいかな。心臓刺されても死なないですしね! そんな百鬼丸の子分になる、どろろ。「どろろ 極悪編」で映画化してもらいましょう!?
原作も読んでみてください。長くはないはずですよ。全4巻?
へ〜〜 
手塚治虫さんの原作なんですか!知りませんでした。
それなら、原作では独特の深い世界が描かれているんでしょうね。
原作のほうに興味出てきました。

私はこの映画、主演二人の組合せのせいで、アイドル映画なのかと思い込んでおりました。なんて失礼な・・・。

>紅玉さん 
むむう、知りませんですか。じぇねれーしょんギャップを感じる今日この頃…。
読んだときは、深い世界は感じませんでした。幼い子どもですから!
手塚さん自身が何を思っていたか…いま読み直したら、何か感じるかも。
たまには漫画、読んでみます?

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「どろろ」です。 戦乱の世で天下統一の野望を抱く武将・醍醐景光は四十八体の魔物から強大な力を与えられるが、その見返りに
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