「七年目の浮気」(10回目) - 2007.04.24 Tue
平日も観に行ける余裕のあるマリリン・ファンなら、可能な限り観に行ったことだろう。大ファンならば、映画館で彼女を観ることができる、こんな機会は逃がさずに行くと思うが。
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(c) 1955 TWENTIETH CENTURY FOX. All rights reserved. |
ただし、今回は古いフィルムで上映されていたので、やや、画面がボヤけた感じにも見えた。
画像修正を施しているDVDにはキレイさは及ばないけれども、スクリーンに映る、その大きさが嬉しいのである。
ここに載せた画像は白黒だが、映画はカラー。
今回が、きちんと観た回数では10回目になる。まだまだ少ない!
原題は「七年目のムズムズ」という意味で、結婚7年目、浮気の虫がムズムズする男、トム・イーウェルが主役。
彼の芸達者な小市民ぶりが映画を支えた。舞台でも同じ役を演じていて、その意味では、映画化に際しては安全策というところ。
マリリンの無邪気な可愛さは、他に類を見ない。
頭の中は浮気の虫だらけの男と2人きりで部屋にいるのに、妖しさや、いやらしさは微塵もない。
色っぽいけどエロっぽくない。美人というより可愛い。
マリリンはマリリン以外の何物でもない。何物にも置き換えられないのである。
前回の鑑賞時に、ちゃんと感想を書いているので、それも読んでもらうとして、今回はサッと終えておこう。
(4月7日)
THE SEVEN YEAR ITCH
1955年 アメリカ作品
監督 ビリー・ワイルダー
出演 マリリン・モンロー、トム・イーウェル、イヴリン・キース
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アスカ・スタジオ様
評価☆☆☆☆☆(5点。満点は5点)
● COMMENT ●
七年目が怖い?
>たけしさん
マリリン愛が溢れておりますね!
そういえばリメイクは聞かないですねえ。いまでも十分に使えるスト-リーだろうと思いますけど。
マリリンを好きな女優さんが自ら企画してみても面白いです。
思い出しましたが、トム・ハンクスがプロデュース、シャーリーズ・セロン主演のマリリンの伝記映画の企画って、どうなったんでしょう!?
ラスト、キスして…というシーンは、可愛い隣の女の子だけとは思えない面を出していて、もう、無敵ですよね!
マリリン以外にはできない役、ということで、あ、じゃあ舞台では誰がやってたんだろう?と思いつきました。あとで調べてみよう! 調べがつくかどうか分かりませんが…。
映画のはなし?
>ノーマ・ジーン!
ほほ~
>色っぽいけどエロっぽくない。
これ、大事ですね。今、日本の芸能界って総じて「エロいけど色っぽくない」化してる感じがします。
「エロ」を売りにしてるタレントさんたち、あれはあれでアッパレだと思うんだけど、つくづく「色気ないなー」って思いますもん。
同じ女性としては、やはり「エロではなく色っぽい」に憧れますね。
>紅玉さん
「大アマゾンの半魚人」! きゃー!
1954年の映画なので、「七年目の浮気」(1955年)とは、製作年としても、ピタリの作品なんです。
なるほど! エロい芸能人、多いかもしれません。エロかっこいい、エロかわいい…。エロいだけでは長続きしないんじゃないかなー。
紅玉さんも理想の色っぽさに向かって、がんばってくださいねえ。
え、そのままで、じゅうぶん!!??
冷蔵庫で冷やすのは?
マリリンが無邪気に言うのよねぇ。
今日「クイーン」を観てきました。
YOUTUBEでエリザベス女王の映像を探していたら、
マリリンがエリザベス女王にカートゥーシェ?かな
映画スターが招かれた席のようで、BBもでていました。
ボーさんはもうご存じかな思いましたが、
http://www.youtube.com/watch?v=08y_wyTyTAM&NR=1
こちらです。
ほんの数秒ですけど。
>紅ナナカマドさん
「クィーン」も観てみたいですねえ。
マリリンは、1956年に「王子と踊子」の撮影でイギリスへ行ってるんですよね。
エンパイア劇場でエリザベス女王に謁見した、ということがあるので、そのときのものでしょう。
どこかで見たことはありますが、ここにあると、好きなときに見られていいですね! 教えていただいて感謝です!
きょうは夏日で、思わず下着を冷蔵庫に入れそうになりました…?(冷凍庫だったら悲惨…。)
ボーさん、こんにちは。
ビリー・ワイルダー監督によって、マリリン・モンローの持っている素質が一挙に開花されたように思います。特にラスト近くからの彼女が佳いですね。「ノックは無用」で見られた彼女に漂う哀愁のような蕾がパッと開いたようで。
>アスカパパさん
まず脚本家として、しっかりしているうえに、監督手腕も素晴らしかった。となれば鬼に金棒でしょうか。
ところで、アスカパパさん、ご自分のブログのほうでコメントされてましたが、ウィリアム・ワイラーとビリー・ワイルダー、これ、どちらも「ワイ」同士で似てるなーと私も思ってました。
どちらも巨匠ですしね!
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マリリンの役柄って、よく考えたらけっこう際どいですよね。一人暮らし状態の中年男性のアパート二階の美女、しかもどんな誘いにも応じちゃう!初対面の人にいきなり「ウチでちょっとお酒でも飲まない?」とか言われて、普通なら警戒しますよね。それがマリリンだと即OK!…明らかに男性の欲望の入った脚本のように感じますが、それがマリリンだと、観客側も素直に受け入れちゃう。なんだか納得させちゃうような無邪気さが感じられるんですよね。
これがマリリンではない別の女優だったら…バルコニーで顔を出した女性に「今、下着もつけてないの」なんて言われたら…やっぱりマリリンだからこその役柄ですよね。「冷蔵庫で下着を冷やしてるの。」なんて、マリリンならではのセリフだし。
浮気がテーマの際どい内容を、ソフトにマイルドにしているのもマリリンだからこそ、ですよね。最後の別れ際にいきなりキスして、「奥さんがまた口紅をジャムと間違えたら、今度はうんと叱ってあげて」なんて…男性側だと誤解しちゃいそうな設定でも、それでもマリリンがやるからこそイヤらしくなく感じちゃうから不思議。
名前も無い、モデルの仕事でテレビにも出ている、しかもマリリン・モンローにそっくりな女性…って、近所にいたあの娘は実はあの有名女優なのでは?というちょっと妄想的な内容でもあるんですよね。
そういえばこの作品ってリメイクの話は聞いたこと無いですよね。こんなに有名なのに…。やはりマリリンのあの役はマリリン以外にできないからなんでしょうか。