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2020-01

「ブラウン・バニー」 - 2007.04.28 Sat

ポスター
ひどくつまらない映画&最後にエロい場面があるよ、という話を、いくつか聞いていて、いつかは試しに観てやろうと思っていた。

ホンダのオートバイでレースをしている男(ヴィンセント・ギャロ)。
知り合ったばかりの男の車に乗ってくる女。
と思ったら、女をすっぽかして去る男。
道すがら見かけた、さびしげな女と抱きしめ合い慰めあってから別れる男。
立ちんぼの女に声をかけて車に乗せるが、何もせず、やがて女を降ろす…。

あとは、車で走る風景に、音楽をのせて…という、いわゆるロードムービー(?)の形。
車から見た風景が流れていく画面は、そう悪くはなく、退屈は退屈だったが、予想したほどではなかった。
この男、満たされないのか、つながりを持とうとしても出来ないのか、見ていて分からない。
なんだろう、これは? と思いつつ観ていたが、最後の最後になって、ああ、なるほど、そういうことか、と理解した。

ラスト10分になって、昔の恋人役のクロエ・セヴィニーとのシーン。
クロエがギャロのモノを口で愛撫するのだ。
日本での上映だから、画面には当然ボカシが入っている。だから、はっきりは分からないが、マジでやっているように見える。
問題の…
クロエ・セヴィニーさんは映画女優だよ。ポルノ女優じゃないんだよ。そこまでするか。させるか。
というのが、まず感じたことだった。
DVDの音声解説でギャロが語っていたのは、「親密さが複雑さを増すことを示すためのセクシャルシーン」。そりゃ何ですか?
インパクトが出る、感情が増幅する、のだそうです。自分もナーバスだった、怖かった、そうです。
「その他のシーンの中で起こることを際立たせるために」。それは分からないこともない。

ただし、はっきりと見せることはないでしょう。それではポルノだ
それ自体は嫌いじゃないよ、正直に言って。ポルノなら、いい。でも、これは映画なのだ。
そうすることで関心は、そのシーンに集中してしまう。それでいいんですか?
話題を作ってヒットさせる。そういう下心があったと思われても仕方がない。
ギャロのモノは本物ではなかった、という話も、嘘か本当か、聞いたことがあるが、そうだとしても、本物と見せかけているわけだから、感心はしない。
一流の監督ならば、直接その場面を見せなくても、立派に感動的な作品を作れるはず。
きついことを言えば、映画芸術を馬鹿にしている行為といってもいい。

ギャロという男、いつだったか、精子を売り出したというニュースを聞いたこともある。
根本的に、そういうエロ事で話題をまくのが好きなのだろう、きっと。
日本が製作のための金をかなり出したらしいが、もったいない。このナルシスト男の、どこが受けるわけ?

…書いていて、書く前よりも腹が立ってきたが(笑)、映画全体で描きたかった寂しさ、悲しさ、は、いい線いってると思うので、惜しいことである。

(4月21日)

この記事の分類「映画感想(私にとっての難あり映画)」についての説明は、こちら

BROWN BUNNY
2003年 アメリカ・日本・フランス作品
監督 ヴィンセント・ギャロ
出演 ヴィンセント・ギャロ、クロエ・セヴィニー

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評価☆(1点。満点は5点)

● COMMENT ●

既に懐かしいなぁ。

 BJさん、こんばんは。ご覧になったのですね~。『バッファロー'66』でギャロに心酔した私は、『ブラウン・バニー』を劇場へ観に行って、目が点になったものでしたよ……。

>ただし、はっきりと見せることはないでしょう。それではポルノだ。
>それ自体は嫌いじゃないよ、正直に言って。ポルノなら、いい。でも、これは映画なのだ。

 そうそう、そうなんですよね。もしもギャロが「今作はポルノだ」って言い切っているなら、「まあ、それなら仕方ないか」と思えます。面白くないにしても。でも、本人は「映画」だとしている。そこがなぁ、うーん……、という感じで。「クロエ・セヴィニー、よく出演OKしたなぁ。っていうか、なんでOKしたんだ?」とも思いました。

>映画全体で描きたかった寂しさ、悲しさ、は、いい線いってる

 これがギャロの本質だ、と心のどこかでまだ信じているので(『バッファロー'66』はそういう作品だったし。あれはエロさなんて無縁の作品だったんだけどなぁ)、今後また彼が映画を撮ったら、やっぱり観ちゃうだろうな、と思います。

>香ん乃さん

香ん乃さんから、この映画の話を聞いたのは、ずいぶん前のような気がしますね。
やっと観てみました。
ラストで、ああいう事実が明かされることで、それまでの映像の意味を一気に理解できる、という構成は、お見事。
でも、書いた通りで、重要なところで間違っていると思うのですよ。
かなりハードな映画を受け入れるカンヌ映画祭でさえ、ブーイングを浴びたようですが、それは想定しえたに違いありません。話題作りとしか思えません。
とはいえ、新作を作ったら、興味で観そうですね。何やったんだ今度は?ってことで。いかん、ギャロの思うツボだ…。(笑)

な、なんというか、、、

劇場で観たらかなり居心地悪そうな映画ですねぇ。
観客全員でドン引き状態になりそう・・・。(^~^;

ヴィンセント・ギャロは、『GO!GO!L.A.』のクールな雰囲気が結構好みだったのですが、
そっか、最近はこういう映画を撮っていたんですね。(あ、この彼もクールはクールなのか?)
でも、観るにはちと勇気が要りそうだなぁ。

>小夏さん

知らずに観たら、もう、びっくりするでしょうねえ。
同じ空気を共有する映画館だと、居心地の悪さも想像できます。
究極のヘタレ&自己愛オトコなので、胸くそ悪くなるか守ってあげたくなるか、試しに観てみますか?

私は他にはギャロ見てないです。あ、「GO! GO! L.A.」はタイトルはよく聞きますが、ギャロだったのですか!?

あちゃー

エロシーンがあるとは聞いてたけど、そこまでとは・・・。
っていうか、こういうの聞くと、やはり女としては「なぜそんな役を引き受けたんだろう?」ってクロエちゃんに疑問を感じるわー。

私はこの映画見てないけれど、ボーさんの言わんとしていること、すごく分かる気がします。たぶん私も同じように感じて腹が立っちゃうかも(笑)。
私は、ギャロって「バッファロー66」がすごくヒットしてカルト的な人気を得たときから、どうも好きになれないんですよ。
ものすごく自己愛の強い勘違い君な気がしちゃって。な~んて言ったらファンの人に怒られそうですが・・・。(^^;

>紅玉さん

ホントに、普通の映画で、そこまでしなくてもいいのに…という感想です。
撮影は2人きりで、撮影が終わったら会わない、という約束だった、とも聞きますが…ん、じゃあカメラは固定してたのか…まあ、どうでもいいや。
クロエちゃんは、その後も「マンダレイ」「ブロークン・フラワーズ」「ゾディアック」など、どんどん映画に出ているので、キャリア的には大丈夫のようで、よかったです。

わたしは、
みたいと思います

べつに
映画に
あーだこうだ言わんでもいいでしょ。

>かやあさん

ありがとうございます。
見るのは、もちろん個人の自由ですし、映画ブロガーは、あーだこーだ言って楽しんでいる人たちですから、しょうがないんですよねえ。


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