マリリン・モンローという名前 - 2007.06.01 Fri

「マリ」は、まあるい「鞠」(まり)、「リン」は「鈴」つまりリンリンと鳴る「鈴」、また、一般的なイメージにはないかもしれないが、「凛」としてもいい。
まるい鞠の柔らかいイメージ、鈴のように綺麗で可憐なイメージ。
マリリンと発音するたびに、そんなイメージが潜在的に起きているはず。これはもう、最高の名前でしょう。
柔らかくて、鈴のように可憐で。
苗字のほうでは、「モン」は「悶」、「ロー」は「露」とすれば、なんだか色っぽいこと、このうえない。
その組み合わせ。
日本語の語感にすると、偶然ながら、じつに彼女にふさわしく、よくできた名前である。
実際の話、「マリリン」は女優マリリン・ミラーから、「モンロー」はマリリンの母親の旧姓だ。
先日発売された雑誌「MOVIE」にあるインタビューから、女優としての名前マリリン・モンローが誕生したときの様子をマリリンが語った部分を抜き出してみると…
…母の旧姓である「モンローにしたい」と言いました。彼(注:キャスティング・マネジャーのベン・ライアンのこと)は私がジーン・ハーローやマリリン・ミラーを思い起こさせるとよく言っていたので、「じゃあ、マリリンがモンローに合うよ、マリリン・モンローにしよう」となったわけです。…

マリリン・ミラーは1920年代ブロードウェイのミュージカルスター。映画にも少しだけ出演している。
彼女は3回の結婚を経験し、37歳で亡くなっているが、マリリン(・モンローさん)が3回の結婚をして36歳で亡くなったのと、偶然とはいえ似たような運命になってしまった。
マリリン・ミラーの苗字ミラー(Miller)というのは、また、マリリンが結婚したアーサー・ミラーと同じ苗字でもある。
マリリン自身が大ファンだったという、ジーン・ハーローから、もしも名前をとっていたら、ジーン・モンロー。…やはり、マリリン・モンローのほうがよさそうだ。
ハーローは、これも3回の結婚経験があり、いずれも不幸な結末に終わっていて、最初の結婚は16歳。図らずも、まるでマリリンと同じなのである。
しかも彼女は、病気のために26歳の若さで亡くなっている。

いくらマリリンがハーローのファンだからといって、その結婚遍歴を真似しようと思ってできるものではないだろうが、知っていれば、ハーローと同じだわ、という意識はしていた可能性もある。
もうひとつ、マリリンがハーローを好きだったのは、マリリンが自分の父親と仮想しているクラーク・ゲイブルとハーローが共演していて、いいコンビだったことも影響しているかもしれない。さらに、ハーローもマリリンも、その最後の映画はゲイブルとの共演になった。
また、ジーン・ハーローのジーン(Jean)というのは、マリリンの本名ノーマ・ジーン・モーテンソンのジーンでもある。ただし、マリリンのミドルネームのジーンは、Jeane とも Jean とも書かれるようだが。
このように、マリリン・ミラー、ジーン・ハーローとマリリンの共通点は不思議に多い。
話を戻して…
「鞠」とか「鈴」とかいうのは、日本語での話だから、英語の Marilyn Monroe とは、まったく関係がない。
英語で発音すれば、極端にいうと、「マァリンマンロゥ」みたいにもなってしまうが、英語圏の人にとって、マリリン・モンローという響きは、いったい何を想像させるのだろうか。
きょうはマリリンの誕生日6月1日。81歳。
毎年6月1日には、ホームページのマリリンのページに何かしら書いているが、今年は、こちらにも画像つきで載せてみた。
● COMMENT ●
「マリリン・モンロー」という響き
>たけしさん
小学生だったら、聞き慣れなくて変な名前と思ったのかも。「リリ」は舌が回らないと難しいと思います。まだ小学生だし?
そうそう、テレビに映る、マリリンに扮した女性というのは、「七年目の浮気」のスカートふわりの色っぽいイメージばかりでした。コマーシャルでも。
イメージだけでしかマリリンを見ていない人には、マリリンの映画を1本でも観てくれたらなと思います。印象が、だいぶ変わることでしょう。
日記の日付や投稿時間は指定できるので、1日の0時にしてますよ。
私も、少なくとも今夜はケーキは買って帰りたいと思います。
きょうの誕生日が、いい1日になりますように!
うちでもささやかながら、マリリンのお祝いをしましたよ。見に来てくださいね。
マリリンの名前と言えば、私がむか~し好きだったバンド、レッド・ウォーリアーズのヴォーカルのダイヤモンド☆ユカイは、マリリンの大ファンで、愛猫にマリリンと名付けたんだけれど、英語の発音で呼ばなければ振り向いてくれなかったとか…(みゃぁりりん~って感じ・笑)。
このエピソードは、確か笑っていいとも!でゲストに出た時言ってました(人気全盛の頃…15年以上前^^:)。
>かもめんさん
さっそく見てきましたよ。マリリンのワイン。いいですねえ。
ダイヤモンド☆ユカイといえば、「ロスト・イン・トランスレーション」に出ていましたね!
その人、私はあの映画で初めて知りました。CMのディレクター役。
彼がマリリン・ファンと知れば、がらりと好印象になったりして。決して、ダイヤモンド☆フユカイではありません。(笑)
送れてしまいましたが・・・
私は子供の頃「マリリン・モンロー」という名前を「マンリン・モンロ」と聞き間違えて覚えていました(^^;
本当は「マリリン・モンロー」だと知って何故かほっとしたのを覚えています(小学生の頃ですが・・・)
その後本名を知ったときはドキッとしたのは何故だったのかな?と今でも不思議です。
>Michiyoさん
聞き違いって、ありますよねー。なんで、あんなふうに?と思うようなものも。
ノーマ・ジーンで、ドキッとします? それも不思議ですね。
来年も再来年も、その後も、ファンのみんなで、元気で誕生日を祝えますように。
マリリンの名前の考察、面白いですね。
日本語に置き換えるっと…というのも、なるほどです。
昔の記事だと「モンロゥ」って書いてあるのも多かったような。
実際の発音を練習した時、極端に書くと「メルリン・マンラゥ」だったんですが、
カタカナのイメージというのも大切だと思いました。
マリリン・ミラーさんのことも、初めてちゃんと知りました!
なるほどー。
ケーキは美味しいの買えましたか?(^.^)
>まおさん
遠い国から、お帰りなさいまし。遅くったって、かまいやしません。マリリンだって気にしません。
昔は、モンロウ、モンロゥでしたよね。
英語って、微妙な発音&聞き取りの違いで、カタカナにすると違ってきますね。
ヘップバーンとヘボンが同じ、という例もありますし。
ミラー、ハーローのネタも楽しんでいただけましたでしょうか。私も書くために調べながら知ったことが、かなりありました。
ケーキは買いましたとも! 写真、載せようかなー。やめようかなー。
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それから、日本語での発音が難しいとも感じました。「リリ」の部分がどうもうまく言えなかったんですね。
さらに当時、自分の身近な大人にマリリン・モンローの事を質問しても、答えてくれなかったという記憶もあります。「まだ知らなくていい」みたいにあしらわれたような感じでした。
そしてブラウン管に映るマリリンの扮装の人たちは、どれもセクシー系…というよりも、見ちゃいくない対象のように感じていました。まだ小学生でしたからねぇ。
と、ちゃんとした情報もないまま、いろいろと誤解していた時期があったのに、何でだか12歳頃に興味を持ち始めて、今に至るのですが、たぶんまだ、当時ね自分と同じような誤解を持っている人も多いんだろうなあ…。
ファンになってからは、「マリリン・モンロー」という言葉への違和感はまるでなくなりました。まあ当然ですね。
マリリンの誕生日になってすぐの日記ですね。すごいです!
こちらは夜勤で仕事だったので、会社で祝おうとも思ったのですが、そんな余裕もありませんでした。帰りがけにケーキでも買って帰ろうかな。
という訳で、マリリン、誕生日おめでとう!これからも私たちマリリンファンを楽しませてくれる存在でいて下さいね。
そして、LA公認の「マリリン・モンローの日」おめでとう!