「レクイエム・フォー・ドリーム」
テレビを見ることだけが生きがいのような孤独な母親が、好きなテレビ番組に出演できるという電話を受けて喜び、ダイエットを始める。しかし、医者にもらったダイエット薬を飲み続けるうちに…。

彼女の息子は、親友と組んで麻薬の売買で稼ごうとするが、ガールフレンドともども自分たちが麻薬中毒の深みにはまっていく…。

エレン・バースティンとジャレッド・レト
(c) 2000 Artisan pictures Inc. All rights reserved.

中毒の恐ろしさを描いた映画だが、映像表現が面白い。
監督が「ヒップホップ・モンタージュ」と名づけたその方法は、インパクトのある音と映像を短く次々につないでいくもの。
母親が薬を飲む場面と息子たちが麻薬をやる場面が、テンポよく繰り返され、印象深さはもちろん、「常習」である怖さも表現した。
その他にも、1分の撮影を1秒にする早送り(コマ送り?)処理をした映像などが効果的。

クリント・マンセルが担当した音楽も、映画のムードにぴったりで、沈うつであり、美しい。弦楽四重奏のクロノス・カルテットを使ったのも成功。
映像と音楽の相乗効果が饒舌(じょうぜつ)さを見せる。

母親役のエレン・バースティンが素晴らしい
孤独を息子に訴えるときの演技には、見ていて泣けてきてしまった。
こんなに見事な女優さんだったとは、まるで認識不足だった。

息子の友人役のマーロン・ウェイアンズは、調べてみたら、「最終絶叫計画」(2000年)の脚本・出演などを! あのウェイアンズ兄弟だったのだ。
マジな演技もやるんだ、と驚き。

ジャレッド・レトとジェニファー・コネリー
(c) 2000 Artisan pictures Inc. All rights reserved.

そして、息子のガールフレンド役は、ジェニファー・コネリー嬢。
「ラビリンス/魔王の迷宮」(1986年)を観たときには、清冽(せいれつ)な美少女ぶりが、すごく印象に残った女優さん。
本作ではショッキングなシーンもあり、がんばってます。素直でない私は、一部、代役かもしれない、と思ったりもするのだが。

ダーレン・アロノフスキー監督は「π(パイ)」(1997年)の監督だが、私は「π」を観ていないので、アロノフスキー初経験だった。

息子役のジャレッド・レトについては特に記することはないので割愛。(差別だ!?)

それぞれの悲劇へと向かう、映画のクライマックスの疾走感、たたみ込んでいくパワーは、息をつくひまもない。
落ち切ったところから、希望の光を見たい、感じたい。
好んで再び観たくはないようでもあり、また観てみたいようでもある。それって、中毒?

(5月27日)

REQUIEM FOR A DREAM
2000年 アメリカ作品
監督 ダーレン・アロノフスキー
出演 エレン・バースティン、ジャレッド・レト、ジェニファー・コネリー、マーロン・ウェイアンズ

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評価☆☆☆★(3.5点。満点は5点)
[2007/06/02 22:26] | 映画感想(自宅で鑑賞) | トラックバック(0) | コメント(2)
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コメント
こんばんは〜
いや〜、ボーさんもこれ、ご覧になったのですね☆
久々にカブって、とても嬉しかったです^^
いや、これ本当に凄かったと思いません?
ラスト間際の映像なんて、本当に嫌になりました(笑)
確信犯だから、もちろんアリだと思いますが♪
[2007/06/03 01:36] URL | とらねこ #.zrSBkLk [ 編集 ]
>とらねこさん
この映画、すごいという評判を聞いていて、以前から気になっていたのですよ。内容は全然知らなかったのですが。
幻覚の表現も面白かったし(冷蔵庫、怖いですねえ!)、終盤の、どうしようもなく落ちてゆく感覚もすごいです。
エレン・バースティン、素晴らしかった! 子どもたち、こわっぱを寄せ付けませんね。
星4つつけなかったのは、好みとは少しずれているせい。
[2007/06/03 07:44] URL | ボー #0M.lfYJ. [ 編集 ]
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