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2020-11

「レクイエム・フォー・ドリーム」 - 2007.06.02 Sat

テレビを見ることだけが生きがいのような孤独な母親が、好きなテレビ番組に出演できるという電話を受けて喜び、ダイエットを始める。しかし、医者にもらったダイエット薬を飲み続けるうちに…。

彼女の息子は、親友と組んで麻薬の売買で稼ごうとするが、ガールフレンドともども自分たちが麻薬中毒の深みにはまっていく…。

エレン・バースティンとジャレッド・レト
(c) 2000 Artisan pictures Inc. All rights reserved.

中毒の恐ろしさを描いた映画だが、映像表現が面白い。
監督が「ヒップホップ・モンタージュ」と名づけたその方法は、インパクトのある音と映像を短く次々につないでいくもの。
母親が薬を飲む場面と息子たちが麻薬をやる場面が、テンポよく繰り返され、印象深さはもちろん、「常習」である怖さも表現した。
その他にも、1分の撮影を1秒にする早送り(コマ送り?)処理をした映像などが効果的。

クリント・マンセルが担当した音楽も、映画のムードにぴったりで、沈うつであり、美しい。弦楽四重奏のクロノス・カルテットを使ったのも成功。
映像と音楽の相乗効果が饒舌(じょうぜつ)さを見せる。

母親役のエレン・バースティンが素晴らしい
孤独を息子に訴えるときの演技には、見ていて泣けてきてしまった。
こんなに見事な女優さんだったとは、まるで認識不足だった。

息子の友人役のマーロン・ウェイアンズは、調べてみたら、「最終絶叫計画」(2000年)の脚本・出演などを! あのウェイアンズ兄弟だったのだ。
マジな演技もやるんだ、と驚き。

ジャレッド・レトとジェニファー・コネリー
(c) 2000 Artisan pictures Inc. All rights reserved.

そして、息子のガールフレンド役は、ジェニファー・コネリー嬢。
「ラビリンス/魔王の迷宮」(1986年)を観たときには、清冽(せいれつ)な美少女ぶりが、すごく印象に残った女優さん。
本作ではショッキングなシーンもあり、がんばってます。素直でない私は、一部、代役かもしれない、と思ったりもするのだが。

ダーレン・アロノフスキー監督は「π(パイ)」(1997年)の監督だが、私は「π」を観ていないので、アロノフスキー初経験だった。

息子役のジャレッド・レトについては特に記することはないので割愛。(差別だ!?)

それぞれの悲劇へと向かう、映画のクライマックスの疾走感、たたみ込んでいくパワーは、息をつくひまもない。
落ち切ったところから、希望の光を見たい、感じたい。
好んで再び観たくはないようでもあり、また観てみたいようでもある。それって、中毒?

(5月27日)

REQUIEM FOR A DREAM
2000年 アメリカ作品
監督 ダーレン・アロノフスキー
出演 エレン・バースティン、ジャレッド・レト、ジェニファー・コネリー、マーロン・ウェイアンズ

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評価☆☆☆★(3.5点。満点は5点)

● COMMENT ●

こんばんは~

いや~、ボーさんもこれ、ご覧になったのですね☆
久々にカブって、とても嬉しかったです^^
いや、これ本当に凄かったと思いません?
ラスト間際の映像なんて、本当に嫌になりました(笑)
確信犯だから、もちろんアリだと思いますが♪

>とらねこさん

この映画、すごいという評判を聞いていて、以前から気になっていたのですよ。内容は全然知らなかったのですが。
幻覚の表現も面白かったし(冷蔵庫、怖いですねえ!)、終盤の、どうしようもなく落ちてゆく感覚もすごいです。
エレン・バースティン、素晴らしかった! 子どもたち、こわっぱを寄せ付けませんね。
星4つつけなかったのは、好みとは少しずれているせい。

弊記事までTB&コメント有難うございました。

麻薬で落ちていく作品は60年代後半から大量に作られていますが、関係者が全員というのはある意味壮観でしたね(おっと不謹慎な発言)。

>一部、代役かもしれない
でしょう!
ボディダブルというやつですね。
「サイコ」のジャネット・リーも「殺しのドレス・」のアンジー・ディキンスンもシャワー・シーンは代役でしたもの。
今の女優はただの裸なら(よほど自信のない人は別にして)やりますよね。

因みに、僕は生れてこの方煙草を吸ったことがなく、無理矢理注射でもされれば別ですが、自ら麻薬地獄に落ちることは絶対ないと豪語しております。

>オカピーさん

麻薬にかかわる映画は、結構あったのですか。私は見ていないのか記憶にないです。やはり、日本よりはアメリカなどのほうがリアルに身近なことなんでしょうね。

ボディ・ダブル、本人がやりたくないだろうと思う場面で顔が写らないところは、疑うことがあります。演らなくても可能なのですから。

私も、映画のおかげもあって、中毒性のものはいろいろ避けたいという知恵がついています。(笑)


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映画評「レクイエム・フォー・ドリーム」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2000年アメリカ映画 監督ダーレン・アロノフスキー ネタバレあり

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ボー・BJ・ジングルズ

  • Author:ボー・BJ・ジングルズ
  • HP「シネマ停留所」の管理人でもある。♂。単純に映画が好き。綺麗な女優が好き。マリリン・モンローさんは、わが永遠のミューズ。

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