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2020-02

「砂と霧の家」 - 2007.06.07 Thu

「レクイエム・フォー・ドリーム」に出ていた、エレン・バースティンとジェニファー・コネリー。
エレン・バースティンお嬢様の「アリスの恋」を観たのに続きましては、ジェニファー・コネリーお嬢さまの「砂と霧の家」だ!

この作品は公開時に観ようかなと思っていながら、見逃した映画。
家をめぐっての話、ということは知っていたが、これほど、のっぴきならないほどまでに、お互いが追い詰められるストーリーとは思わなかった。
この緊張感には、参りました。

ポスター
(c) 2003 Dreamworks LLC. and Cobalt
media group. All rights reserved.

キャシー(ジェニファー・コネリー)の住む家が、税金滞納で差し押さえられ、売り出されてしまう。彼女は、役所の間違いだとして弁護士に相談。
ほんの少しの滞納だったのか、詳しくはよく分からなかったが、連絡文書の入った郵便物のチェックを怠ったのは彼女のミスで、それがなければ、こんなことにはならなかったのは確かのようだ。
彼女は、夫が家を出ていってしまい、何をする気力もなく、失意のうちに過ごしていたのだ。
父親の残してくれた家を他人に渡すわけにはいかない。だが、家にはイラン人の親子が入居してしまう。
キャシーに同情した警官は、やがて彼女と恋仲になり、イラン人親子の追い出しを画策する…。

いいですねえ、せっぱつまったジェニファー嬢。すさんだ生活だったところに、家までなくしそうになる。モーテルも宿泊料が払えず追い出され、車で寝ることに。
兄に電話で助けを求める場面は、もらい泣きしてしまいました。
きれいな人だし、演技もできるし、素敵な女優さんです。
彼女のチャームポイントは、透き通るような目の色と、太い眉毛ですね。

ストーリーとしては、双方とも思いつめすぎではないか、と冷静になってみると、そう思えてしまう。当事者としては、かんたんには冷静になれないものだろうけど。
イラン人親子は亡命してきて、娘の結婚式もあり、もはや、お金が尽きそうな状態。なんとかアメリカの地で生活を立てる必要がある。普通の4分の1の価格で手にいれた家を、転売して儲けようというのだ。
どうしても家を手放したくない両者の思いが、悲劇を生む。

だが、映画のラストで、あそこまでする必要性が、いまひとつ分からない。
イラン人の父親の身勝手ともいえるのではないか。そこまで絶望的? 軍人だから? プライドの高さ? それも理由のひとつではあろうが。

幕切れはともかく、ドラマとしては、とても、しっかりしたもの
カンサスシティ映画批評家協会賞ではジェニファーが主演女優賞、フェニックス映画批評家協会賞ではベン・キングズレーが主演男優賞、ナショナル・ボード・オブ・レビューでは新人監督賞をとり、ショーレー・アグダシュルーにいたっては助演女優賞を複数とるなど、評価は高い。

この話、そもそもキャシーがもう少し、しっかりしていればよかったのに、ということなのだが…。
そう、うまくいかないのも人生か。
結果的に「悪意のない加害者」になってしまう怖さと悲しさを、じゅうぶんに出していた。

ジェニファー・コネリーとショーレー・アグダシュルー
(c) 2003 Dreamworks LLC. and Cobalt
media group. All rights reserved.

ちなみに、ジェニファー・コネリーはショーン・コネリーの娘だと、今まで私は、ずっと思い込んでいた。
調べてみたら、違いました。単に同じ苗字なだけなのに、なんで思い込んでいたのだろう。
コネリーのつづりも違う。ジェニファーのほうは、Connelly。ショーンのほうは、Connery です。
え、親子じゃないの!?と思った、あなた。そう、あなたです。ショーン・コネリーとジェニファー・コネリーは、親子じゃないんですよ。

(6月3日)

HOUSE OF SAND AND FOG
2003年 アメリカ作品
監督 ヴァディム・パールマン
出演 ジェニファー・コネリー、ベン・キングズレー、ロン・エルダード、ショーレー・アグダシュルー、ジョナサン・アードー

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評価☆☆☆★(3.5点。満点は5点)

● COMMENT ●

コメントありがとうございました。

ボーさんからコメントを頂戴して、この映画を思い起こしていました。
脚本がしっかりしていたのでしょうか。骨太な作品だったとの印象が残っています。ただ1カ所だけ疑問点があります。
これはボーさんも指摘されて居られることですが、私も「なぜあのような悲劇的な結末にしたのか」と思いました。
コメントさせて頂いている今ふと浮かんだのですが、私が感じた暗さの原因もここにあるのだと、、。

>アスカパパさん

そうなんですよね、なぜ、あそこまでするのか、という思いが消えないのです。
いろいろな、それまでのことからの積み重ねで、耐え切れなくなってしまったのでしょうか。つらいけど、持ちこたえられないことはないと思ってしまうのですが。
とはいえ、重い映画の面白さは堪能しました。

永遠の美少女

こちらには お初です。よろしくお願いします。
ジェニファー嬢、老けませんねぇ(笑)
今年で37歳でしょ?
彼女、何といっても「ラビリンス」の印象が強烈だったんですが。
「ハルク」にも出てて、「似ているなぁ」と思ってたら本人でした。これは未見です。

>又左衛門さん

いらっしゃいませ。こちらでも、よろしくどうぞ。
えっ! 37歳ですか? うーむ、まるで考えていませんでした。せいぜい30代になったところかと。
やはりインパクトのあったのは「ラビリンス/魔王の迷宮」ですよね!

私は最近、ジェニファー・ブームです。次に書くレビューも彼女の映画です。何かはお楽しみに!

ラビリンス観たとき 世の中にこんなキレイな人がいるのねーと思いましたです。
この映画観ました ラスト強烈な印象があります。
胃のあたりがドーンと重苦しくなるような映画でした。

>Nanakonaさん

そうでしょー! やっぱり「ラビリンス~」は衝撃ありましたよね。また観てみたくなりました。

「砂と霧の家」は、深読みすればテロ以降の、イスラム文化の異国人とアメリカ人の対立問題などもあるかとも思えそうですが、でも、そこまでは、うがちすぎかもしれません。
人生って、こういうふうに悪いほうへ行くしかないときもあるのか、いや、そんなことは…と思いたいです。

悪人はいないのに

思い出しました。
この作品、劇場で観たときは一人貸し切り状態だったのです。
良い作品なのに・・・
芯の強いイメージのあるジェニファーが脆く弱々しい女性役でちょっと驚きでした。ベン・キングスレーはいつもの如く確かな演技。
重い作品でした。

>紅ナナカマドさん

映画館では、ヒットしてなかったのですね。。。
地味で重い作品ですからねえ。
この映画のジェニファー嬢は、よかったですよね。
あんたが悪いんでしょ!しかも、その後も迷惑かけてるじゃない、といわれても仕方がない役ですが、そういうこともあるか、と説得力を持たせました。

No title

なんであそこまでやっちゃったのか・・・
やっぱ息子がああなって
母親が半狂乱になるのは明白だったので
それを見るのはツラカッタ、と。
まあ、自分勝手といえばいえるけど・・・
でも私はそれほど「なんでココまで!?」とは思いませんでした。
だって、一家にとってラストチャンスだったのが
あんな事態を引き起こしちゃったんだから
絶望しても無理ないか、と。

私のとってジェニファーといえば「フェノミナ」です☆
観てないけど^^;

>わさぴょんさん

人には、いろんな立場があるものですね…。
こんなに、どよ~んとする話とは思わずに見て、いやー、驚きました。

観てないのに「フェノミナ」とは! 「フェノミナン」じゃないんですね?(それにはジェニファー出てないって。)

こんばんは~☆

こういう重苦しい作品は、お家鑑賞には不向きだと思いつつ、
一度休憩を挿んでの鑑賞でした。
アルコールに逃げる、弱くて子供っぽいヒロインを演じた所為か、
ジェニファー嬢(移っちゃった^^*)若かったですよね~。キレイでした!

こういう作品って、観る側の年齢とか、経験値で
誰に肩入れするかも違ってくる内容でしたよね~。

>kiraさん

おはようございます。
ずーんとくる映画でしたね~。
映画経験としては、たまには、こういうものも、いいです。
きれいな人は、それだけで罪です! 私を惑わせるから…(わはは)(何を書いているのやら)(寝ぼけてるか)

あ、家で見るのは、休憩がはさめるから、いいですよ。(集中は切れるかもしれない。)


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