topimage

2017-10

「巷説百物語」 京極夏彦 - 2007.09.01 Sat

文庫本カバー
「御行奉為――」(おんぎょうしたてまつる――)
御行の又市(またいち)、またの名を、小股潜り(こまたくぐり)の又市の決め台詞(ぜりふ)である。
御行とは、行者のような格好で鈴を振り、魔除けの護符を売り歩く者。
小股潜りとは、甘言を弄(ろう)して他人を謀(たばか)る、というような意味。

御行の又市事触れの治平(ことぶれのじへい)、山猫廻しのおぎん(やまねこまわしのおぎん)による大仕掛け。
事触れとは、鹿島神宮のご託宣を触れ回ること。
山猫廻しとは、義太夫節を語りながら片手で人形を操る女傀儡師。傀儡(かいらい)とは操り人形のことである。

依頼を受けて、悪党をこらしめる彼らの活躍は、異種の「必殺仕掛人」?  
はたまた、「スパイ大作戦」のようなチームプレーをも思わせる。
彼ら3人も、元はといえば悪党だが、なんの因果か人助けに転じているのだ。
この3人に、諸国の怪異譚を聞き集めるのが趣味という物書き、考物の百介(かんがえもののももすけ)が絡んで、物語は進む。
考物とは、子どもたちがする謎々のようなもの。それを考えるのが百介の今現在の本業だ。

「絵本百物語」の妖怪をテーマにして物語が作られている。
中禅寺(京極堂)たちの活躍するシリーズとは、また違った魅力が一杯の、江戸時代を舞台にしたエンタテインメント小説である。
京極夏彦の、ストーリー展開の上手さには、感心するほかない。

衛星放送のWOWOWでドラマになり、2000年は4話を放送。又市に田辺誠一、治平に谷啓、おぎんに遠山景織子、百介に佐野史郎という配役だった。私はこのシリーズを2話ほど観ている。
2005年と2006年には、それぞれ1話。堤幸彦の監督で、又市に渡部篤郎、治平に大杉漣、おぎんに小池栄子、百介に吹越満。
2003年、中部日本放送などで13話のアニメにもなっているようだが、これは関東では観るチャンスがあったのだろうか。

(8月29日読了)

トラックバック:
本が好きな人(ブログペットのグループ)

● COMMENT ●

キタキターっ!

うふふ、大好きでっす。小股潜りの又市さん。
「嗤う伊右衛門」にもチョイ役で登場しているんですが、そのときから何となく気になるキャラだったので、
彼が主役のこのシリーズはもちろん大のお気に入りでーす。
ちなみに、読んだのは「続(ぞくの)~」まで。「後(のちの)~」「前(さきの)~」と読むと
シリーズ終わっちゃうみたいなので、もったいないから、ゆっくりゆっくり読もうと思っております。

TVドラマ版では、断然渡部篤郎版!
理由は、、、、えへへ、わかるでしょ?(笑)

>小夏殿

七月兎の小夏殿、書き込み有難く頂戴いたしやす。

…奴(やつがれ)も、格好良いと存じますぜ、又市という野郎は。
そういや「伊右衛門」にも登場してやしたっけ。
今は「続」を読んでおりやす。
断然渡部篤郎な理由? さて、とんと見当がつきやせんが――奴は見ておりませんので。
もしや、格好良いので?


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://bojingles.blog3.fc2.com/tb.php/957-e715daea
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

京極作品感想(6)「巷説百物語」「続巷説百物語」

京極作品紹介、とりあえず今回で終わりです、これで読んだ物は全て紹介なので、後は順

「キサラギ」 «  | BLOG TOP |  » 「40歳の童貞男」

gooブログで当方URLが勝手に、はねられ、TBも行かない件。お返事をいただいた。違うgooブログ宛てであっても、同じURLからまとめて多量に送るのはダメで、あくまでも目安だが、10分間以内に3件以上トラックバック送信等実施した場合、規制対象になる可能性がある、という。3件送信した場合、10分ほど間隔をあけてから次のトラックバック送信をしてください、という。3件で「多量」ですか。映画のTBをするときは、まとめてしちゃうのが普通なんですけど、そんなんだったら、めんどくさくて、やらなくなるよ。みなさんも規制対象にならないように、お気をつけください。 この仕組みを知らずに規制されてしまったブロガーさんが他にもいるだろうに…改善してくださいと言っておいたが、返事はない。改める気なんかないんだろう。でも、改善しない限り、上記文章は削除しません。 あ、でも改めたとしても、わざわざ知らせてなんかくれないだろうから、永遠に削除できないな。(笑)(2015年1月問い合わせ済)


マリリン応援+映画雑文などのブログ。
下のほうにアクセスランキング、ツイッターがあります。



日本マリリン・モンロー・クラブ 会員募集中!

このブログのトラックバック・ポリシー (2009年1月10日、修正)

過去の記事の一部には「ブログランキング参加中~」という文面がありますが、現在はブログランキングから離脱しています。該当するすべての文章を削除することは大変なので、そのままにしてあります。

映画感想の「好き度」について。
☆☆☆☆☆(5)…GREAT!文句なし!
☆☆☆☆(4)…FINE!かなり、いいぞ!
☆☆☆(3)…GOOD.観て損はないかな。
☆☆(2)…NOT SO GOOD.ちょっとなあ…。
☆(1)…BAD!いいかげんにせい!
という感じ。★を0.5点とします。星5つは、ほとんどつけませんから、4.5点なら最高と言えます。 自分にとって面白いかどうかが重要で、世間の評判や、意義がある映画である等々は重要視しません。
好きだなあと思ったら3.5点に星が到達。


黒猫マリリンはカーソルで、かまってやってね!
鳴いたり、手を出したりするよ!


クリックで救える命がある。

プロフィール

ボー・BJ・ジングルズ

  • Author:ボー・BJ・ジングルズ
  • HP「シネマ停留所」の管理人でもある。♂。単純に映画が好き。綺麗な女優が好き。マリリン・モンローさんは、わが永遠のミューズ。

ブログ内検索

最近の記事

最近のコメント

最新トラックバック

カテゴリー

リンク

このブログをリンクに追加する

アクセスランキング(30日分累計)

Twitter

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSフィード