「プラネット・テラー in グラインドハウス」 - 2007.09.23 Sun
タラちゃんの「デス・プルーフ in グラインドハウス」のオリジナル版(20分くらい?短い)と本作のオリジナル版2本で1本のツイン上映だった、アメリカ公開版。
私は、2本を別々に観ることになってしまったが…予想通りといいますか、このロドちゃん(ロドリゲス監督)版のほうが楽しかった!
なにしろロドちゃんは、私が大好きだった、あの「シン・シティ」(2005年)の監督さんだしね! 基本が好みのテイストなのかもしれない。
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(c) 2007 The Weinstein Company |
まずは、チェリー・ダーリン(名前からしてB級映画的で楽しい。演じるは、ローズ・マッゴーワン)のセクシーな踊りで幕が開く。
彼女は、ゴーゴーダンサー。だが、踊る彼女の目には、やがて涙が…。
新しい人生を目指すためにダンサーをやめた彼女だが、その先には悲劇が待っていた。生物化学兵器の流出によりゾンビ化した感染者たちに襲われて、右足をなくしてしまうチェリー。
まじめな映画なら、かわいそうすぎる展開だが、がちがちのB級ムービーたる「プラネット・テラー」略して「プラテラ」は、そんなものには負けないのだ!
ちまたでよく見る画像では、脚にマシンガンを装着した絵しかないけれど、彼女、その前には、木の棒をつけて義足にしている。泣いてたって始まらないさ!
いいですねー、テキトーで。
マシンガンの引き金をどうやって引いているのか、なんて野暮な疑問は、ほっときましょう。
どうでもいいんです、そういう映画なんですからっ。
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(c) 2007 The Weinstein Company |
ローズ・マッゴーワンという女優さん、「デス・プルーフ」を観るまで、ちっとも知らなかった。
調べてみたら、私が観た映画のなかでは「スクリーム」(1996年)、「ブラック・ダリア」(2006年)に出ていた。
テレビの「チャームド~魔女3姉妹」(1998~2006年)で、人気があったらしい。
「デス・プルーフ」とはイメージが違う(メイクや髪形、髪の色の違いのせいか?)けれど、色っぽくて、いい女。30歳代の熟れた雰囲気が、タマリマセン。
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(c) 2007 The Weinstein Company |
ダブルヒロインの女医さん・ダコタには、マーリー・シェルトン。
目のまわりのクマっぽいメイクが、あなたもゾンビ化してるんじゃないの?と思うほどの病的?美しさで、息子を守る母親。
3本の注射器を段階的に患者に刺し、かと思えば敵に対しての武器にもする、その華麗なワザは、背筋が凍りつくほどの…笑えるB級ノリ!
同じ役で「デス・プルーフ」にも一瞬、出てましたね。
彼女は私が観たなかでは、「シン・シティ」や「カラー・オブ・ハート」(1998年)に出演していた。さて、「カラー・オブ・ハート」では、どんな役だったか?
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(c) 2007 The Weinstein Company |
また、短めな出演だった美人さんは、ステイシー・ファーガソン(ファーギー)という人だったのですね。
ミュージシャンでもあるということだが、ちっとも知りませんでした。勉強不足。
映画的には、艶やかさを添えてくれてましたね。
あとは、べビーシッターの双子? エレクトラ・アヴェランと、エリーズ・アヴェランも、けっこうキテました。
女性陣は、こんなところ。
ついでに男のほうは…(笑)
チェリーを愛し助ける、正体がよく分からない男レイに、フレディ・ロドリゲス(わりと正統的に主役。だが、しっかりB級テイスト)。
レズに走った妻ダコタに憎しみを抱く医師に、ジョシュ・ブローリン(ナイスな怪演)。
保安官は、マイケル・ビーン(言われても彼だと分からないほど見かけが変わった?)。
科学者アビーに、ナヴィーン・アンドリュース(テレビシリーズ「LOST」で有名らしい)。
軍人マルドゥーンに、ブルース・ウィリス(こういう映画に出てくれるのが嬉しい。ロドちゃんとは「シン・シティ」で顔合わせ済み)。
そして、チェリーをレイプしようとする変態軍人に、クエンティン・タランティーノ。これは自分の作品「デス・プルーフ」でのバーテン役より、数段インパクトがあった。楽しかっただろうなあ、この、おバカな役、演じていて。
アメリカ公開版には、実際には作られていない映画の予告編が4本ついているそうだが、今回の「プラネット・テラーinグラインドハウス」の前には「マチェーテ」という映画の予告編のみが入っている。これもロドちゃんが作ったフィルムらしい。
神父が復讐の手伝いをしたり、メキシコ人をなめるな!とあったりで、おもしろいし、B級風味がプンプンして笑える。
タラちゃんの「デス・プルーフ」には、スラッシャー(強烈な殺人場面)とカーチェイスをメインに、女の子たちを見せるスマートさがあり、こちらのロドちゃんの「プラネット・テラー」は、べたべたのドラマ展開だが、おもしろさ、てんこ盛りで飽きさせない。
ロドちゃんは監督だけでなく、脚本・撮影・編集・作曲も担当しているが、この音楽が、またサイコー!
公式ホームページで、各項目をクリックすると、いくつかの曲を聞くことができるので、興味のある方はチェックを。
ローズ・マッゴーワンの歌もあるぞ。(映画では3曲?)
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(c) 2007 The Weinstein Company |
エンドクレジット後に、ほんの一瞬のシーンが挿入されているので、できれば、すぐに席を立たずに、最後まで観たほうがいい。
え、これは何だろうと、ちょっと考えてしまうシーンだ。
帰りに、雑誌の「ぴあ」調査隊(公開初日、観客に映画の感想や採点点数を取材する人たち)と遭遇したが、さっさと通り抜けてきた。
(9月22日)
PLANET TERROR
2007年 アメリカ作品
脚本・監督ほか ロバート・ロドリゲス
出演 ローズ・マッゴーワン、フレディ・ロドリゲス、モーリー・シェルトン、ジョシュ・ブローリン、ステイシー・ファーガソン
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映画のお友達様
評価☆☆☆☆(4点。満点は5点)
● COMMENT ●
>migさん
でないと、タラちゃんたちが初めに意図した形で、映画を味わえないですし!
こんばんは~!
ロドちゃんて、やっぱ、頭の悪そうな響きで、笑ってしまうんですが(爆笑)
ロドちゃん、いいでしょ??
主人公が無駄にカッコイイ、退屈しない、グロ描写も楽しい、アクション撮りが上手い。
この点が、ロドリゲスなんです!!!
私は『エル・マリアッチ』と、『デスペラード』が特に好きです。(リアルタイムで好きでした!)
>とらねこさん
日比谷みゆき座だったのですが、あんまり込んでなかったです。
人気いまいちなのか、劇場のせいか…?
ロドちゃん、いいです。といいながら、観てない作品もけっこうあるので、ちゃんと観なきゃ!
観たい映画は多すぎて、追いつかないです~。
ローズ・マッゴーワン
(最近アチコチ顔を出してる私^^;)
これ、面白そうですね~私はDVDを待つことになりそうですが★
ところで、ローズ・マッゴーワンは「マリリン・マンソンの元カノ」という事で有名な女優さんです。
ボーさんならきっとこの名前に反応するだろうと思い
たまらず唐突にコメント^^
ちなみに「マリリン・マンソン」の名は「マリリン・モンロー」と「チャールズ・マンソン(カルト集団の教祖で殺人犯)」から
とったそうです^^;
>わさぴょんさん!
おバカなB級感覚の映画を楽しめる方なら、おもしろいと思いますよ、これ。
マリリン・マンソンは、他人とは思えませんね。とはいえ、あんまり詳しくは知らないお方ですが。(笑)
だいたい、マリリンという名前なので、女性だと最初は思ってました。
その元カノというのは、すごい!
それだけでも忘れられない女優さんになりそうです!
ブログ、ちょっと拝見しました。また後でうかがいますが、ブログペットの友達申請させてください!
No title
今作は私がボーさんトコに初コメした記念すべき作品だったんですね~♪
で、私もコッチの方が面白かったです!
それぞれに違う良さがあるとは思うので、
あとは好みの問題でしょうか。
ところで、ボーさんは今作を2本いっぺんに公開の「グラインドハウス」としてみたんですよね?
なのに『マチューテ』の予告しかついてなかったんですか???
レンタルDVDにも『プラネット~』の方にマチューテが収録されてるだけだったし。
じゃあ、日本でその他のニセ予告編が見られるのは
セル版のDVDだけってこと?
>わさぴょんさん
マリリン・マンソンの元カノって、「アクロス・ザ・ユニバース」のエヴァン・レイチェル・ウッドもそうじゃないんですか?
あの野郎…美女ばっかり手にかけ…
えー、いっぺんには観てないですよ。つまり予告編も1本しか目にしてません。
セル版には全部収録しているんでしょうね、調べてないですけど。見てみたいですよねー。
ロドリゲス版のグラインドハウスもなかなか
>彼女、その前には、木の棒をつけて義足にしている。泣いてたって始まらないさ!
片足マシンガン女チェリー役のローズマッゴーワンは 唯一グラインドハウス2作とも出演してましたね。デスプルーフでは無残な殺され役でしたが 今作では 屈強な女でした。
ゴーゴーよ!メソメソはダメ

>あとは、べビーシッターの双子? エレクトラ・アヴェランと、エリーズ・アヴェランも、けっこうキテました。
女性陣は、こんなところ。
ついでに男のほうは…(笑)
まあ女性上位作品なので見栄えがしなかったようですね・・・
ボーさんが挙げてもらった以外の男性で チェリーのマネージャーの男がコミカルでした。
店では威張ってた感じかと思えば ゾンビの群れが来たときは弱気になる。 あの双子のベビーシッターに汗が出てると体を拭いてもらってたときなんか ・・・
美人に体を拭いてもらってるのが気に入ったのか ”ああ~(快感)”という反応して すごく笑えました。それを見たチェリーは呆れ顔(笑)
そして 終盤でヘリを操縦する。(あんた、いったいどこで操縦おぼえたん?) 何この芸達者ぶり・・・ストリップクラブのマネージャーがヘリの操縦なんて ありえんやろ!さすがB級の演出ですね。
>そして、チェリーをレイプしようとする変態軍人に、クエンティン・タランティーノ。むろんタラちゃんを忘れてはいませんよ。 みてて とんでもないことになりました。タラちゃんのご冥福をお祈りしますって気になりました。
>zebraさん
やっぱり、ロドちゃんの、美女つきB級ノリ映画は大好きですね。最近の「マチェーテ・キルズ」も大満足でした。
そういえば、最近はローズ・マッゴーワンさん、名前も聞かないですが、どうしたんでしょうねえ。
これだけ趣味に走った映画は
好き嫌いは分かれそうだけど、嵌る人はめちゃくちゃ嵌る作品という感じ。女性陣も充実しているし、何より義足マシンガンという新しいヒロイン像がインパクトありました。
>宵乃さん
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面白かったですね!!
はやくDVDが欲しいです♪
この企画、もう一度やってほしいなぁー